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就農直後に立て続けに起きた危機2つ

前回、牛が来てルンルン気分だった所まで書いたと思う。どんなトラブルが起きたのだろうか、一つめは早産。お産前に買ってきたからなのか、餌が変わったからか、移動ストレスがおおきかったのか理由はわからない。とにかく3週間くらい早く牛が産まれてめちゃくちゃチビ。産まれてきたのは良いけれど、親は育児放棄するし、子牛が人生の中で最も重要と言われる初乳(生まれて初めて飲む母乳で免疫とか沢山入ってる。これを飲まないと一生影響あると言われる。)をほとんど飲まないなど等、第一子からトラブルが多発だった。その後も、なかなかミルクを飲めない。親牛も放棄し続けるとこの子の育成はいきなりコケた。今思えば色々やりようはあったけど当時は当時なりに必死でやっててこのありさまだった。

次に起きたのは死産。朝牧場に来たら、子牛が死んで出てきていた。当時はなんで死んだのかも想像も付かずただただ落胆しただけだった。もし今の経験をもってして時間を巻き戻すことができれば、もっと早く発見して助けていればきっと牛は助かった。子牛が死ぬという事は、経営的に大ダメージで餌代やらなんやら一日1000円くらいのコストがかかると思うけれど、子牛が死んだら少なくとも妊娠期間の10か月と種付けに必要だった期間の投資はパア。金額にして30万円くらいだろうか・・・。商売なので金勘定も大事だけど、それよりも目の前で子牛を死なせてしまったことがとてもショックだった。自分にもっと牛飼い技術があれば救えたんじゃないかとか色々思い、
「牛飼いは牛の命を預かる仕事だよ」と誰かが言ってた言葉が重くのしかかった。


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