白人と黒人のGFR低下の差

CKDのリスクファクターっていろいろありますよね。糖尿病、高血圧、アルブミン尿、心疾患、喫煙は定番です。low income や低学歴などもリスクになるようですね。受診しないからでしょうか?

stroke beltと呼ばれる地域がアメリカにはあるようですが、そこに住んでいる人たちはCKDのリスクが高いらしいです。一般的なCKDリスクで調整しても有意にCKD発症と関連していたことから、heat, water quality, pollutionなどが原因なのではないかと推測されていますね。CKDになりたくなければ住む場所も選ばないといけないのでしょうか。。。

修正ポアソン回帰によるCKD incidentのrelative ratio, 線形回帰によるeGFR changeをoutcomeにしています。9年のfollow upですからかなり気が遠くなりますね。

黒人は以前より腎機能が悪くなることが言われていました。本当にそうなのか、ということを調べたかったようですが、いろいろなリスクファクターで調整すると人種の差はなくなったようです。黒人ではアルブミン尿や糖尿病歴がGFRの低下とより相関していました。いわゆるCKD管理を徹底することが白人及び黒人問わず重要であること示唆されています。黒人の方には朗報でしょうか?しかし、APOL1のような遺伝要素は検証外であり、limitationとして記載されています。

日本人はGFRが低下しやすい人種なのでしょうか?




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