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【読書log】名も無き世界のエンドロール

※感想のみですが、あらすじ/ネタバレを含む可能性がございます。ご注意ください

読了日 :2021/1/06
タイトル:名も無き世界のエンドロール
作者  :行成 薫
出版社 :集英社

入り込みやすい文体で読みやすかったです。
途中から伊坂幸太郎に似ているなと思いながら読んでいましたが、ほかにもそういった感想を持たれている方々を散見し「だよね!」となりました。
構成としては、主要キャラクターの視点で章が作成されており、時系列がバラバラに挿入されています。これを時系列順に並び替えると傑作台無しになってしまうのだろうなと、やや野暮なことも過ぎりましたが、最後のマコトのセリフでそんな無粋な考えは吹き飛んでいきました。

「そろそろ渡しに行きてえんだよ」

切ない。
ワンチャン生還あるかと思ったけどこのセリフで諦めがつきました。
所謂メリーバッドエンドというやつです。
(好みがわかれるところかもしれませんが、私は結構このメリバが好き)

読後感は爽やかな空しさといったところでしょうか。
思わずため息が漏れてしまうようなしっとり感です。


おすすめ:★★★☆☆

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