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読書②『ロジカルプレゼンテーション』

今回も読書企画!
高田貴久さん著書『ロジカルプレゼンテーション』をまとめました!

✔︎論理的に物事を考えられるようになりたい
✔︎説得力をあげたい
✔︎話し方を上手にしたい

等々を考えられてる方にオススメの本です!

実際の実例をもとに解説されており
読みやすい構造になってます。

本書では大切なスキル4つ挙げられていたんですが、ここでは3つのスキルをまとめさせていただきました!

【3つのスキル】
〇論理思考力―話をつなぐスキル
〇仮説検証力―疑問に答える能力
〇会議設計力―議論をまとめる能力

【提案の技術とは】
私たちはビジネスだけでなく、日常生活の中でも「提案」する機会って意識しないだけでとてもたくさんある!!!そのことをまず知ろう。
提案力のある人は自分の思い通りに生きることができる一方で、ない人は他人に押し切られ自分の思い通りにいきれない。

「提案力があること」は、
すべての人に必要不可欠な能力!

提案とは通さなければならないものであるが、通ることが当たり前だと思ってはいけない。
なぜなら、提案が通らない場合にそれを
周りのせいにしてしまうから。
⇒提案が通ることを前提にすると、他責の姿勢となってしまい自己成長できなくなる。

★提案力=適切に物事を考えること
     ×相手に適切に伝えること
「考える」能力と「伝える」能力


【論理思考力】

<論理的になる必要性>
どんな人に対しても理解させ、説得するため自分と同じような考えや知識を持っている人に対しては、容易に話を伝えることができるが、初対面の人や考えの違う人、価値観の違う人に話を伝える場合、前提が違いすぎるので話が通じないことが多い。

論理的とは「縦と横がちゃんとつながった状態」

★納得しない場合の反応は2つ!!!
○本当にそうなの?(縦の論理)
:因果関係が説明できていない。
○それだけなの?(横の論理)
:漏れやダブリがある。

<縦の論理が繋がらない原因>
◎前提条件の違い
◎異質なものの同質化
◎偶然の必然化

前提条件の違い
人間は必ず「隠れた前提条件」を持っている。なぜなら、育った環境や経験してきたことが
人によって違うから。それを知る方法としては自分と違う経験をしてきた人や、まったく価値観の異なる人の話を聞くこと。

異質なものの同質化
自分の話している内容が、「ちがう話を混ぜて同じと主張していないか」を疑う必要がある。特に自分の詳しくない領域で話をする場合、この危険性は高い。自分では同じと思っていても相手から見ると全然違うという話はよくある。

<横の論理をつなげる>

★言葉のレベル感をそろえる
言葉のレベル感がそろわない理由は2つ。
1つは、「視点がそろっていない」こと。
(例)給料日に一般社員は「今月の給料は少ないな」と思うかもしれなが経営者は「もっと人件費を削減しなければ」と思うかもしれない。
これは「雇用者」と「被雇用者」という立場の違い。
2つ目は「切り口がそろっていない」こと。
すなわち「どういう場面を想定した表現なのか?」がずれている。
(例)リンゴを見たときにどう感じるか。食べることを想定すれば「おいしそう」や「まずそう」と思う。絵を描こうと思ったら、「丸いな」や「赤いな」と思う。このように、どういう場面を想像するかによって、捉え方が変わってくる。

【仮説検証力】

主張が論理的に正しいからといって
相手が納得するとは限らない。
重要なことは相手を納得させ、
何か結果に繋がる行動を起こしてもらうこと。「論理的思考」そのものは、
手段であって目的ではない。

「論理思考」は基本的な能力であり、それだけで全てが解決できるものではない。

相手の疑問に答える作業は、2つのプロセスからできている。
・相手の疑問を知る
・その疑問に対して答える
相手の疑問を知るために探りを入れるプロセスを「論点を出す」という。 
その疑問に対する客観的な答えを準備し相手の疑問に答えるというプロセスを「仮説を検証する」という。

相手の疑問に答え納得させるために、コミュニケーションの目的を理解する必要がある。そのポイントは2つ。1つは「議論のスタンス」
2つは「相手の要望の理解」である。

<議論のスタンス>
◦何かを判断をしてもらいたい
◦単に聞いてもらいたい
⇒コミュニケーションには大きく分けて2種類のスタンスがあることを認識することが重要。なぜなら、こうした「スタンスの違いの認識不足」が原因で上手く意思疎通ができない局面が多々存在するから。

「論理的に話をする」ことと、相手を納得させることは全く別の話。論理思考ができていても「相手の要望の理解」がうまくできていないと、相手に提案したり、説得したりすることはできない。論理思考力を身に付け、相手に意思判断を求めることは重要である。しかし、「相手の要望を理解する」という、きわめてアナログ的で人間的なスキルを磨くということが、実は提案力の向上には欠かせない。

<論点とは何か>
論点とは、「検討することによって、よりよい意思判断ができる項目」が「論点」。
すなわち、「議論のポイント」であり重要なことである。
大事なのは、「相手がどういう考え方で意思判断をするのか」という、判断項目の全体像を知ることである。相手が何を基準に物事を判断しているのかも知らずに適当に話をしていても、相手の核心をつく可能性が低い。
また判断項目を知ったあとには、「相手がまだ確固たる答えを持っていない部分」を探し出すことが重要。相手がすでに知っていることを言っても、それが相手になんの影響力も持たないのは言うまでもない。「論点」とはつまり、「相手が意思判断を行う際に検討する項目の中で、まだ確固たる答えを持っていないがために、検討を行えば意思判断の結果に違いを生じる可能性のある項目」であり、要約すると「相手の意思判断に影響を及ぼす判断項目」である。

<仮説についての3つの誤解>
①論理のないところに仮説はない
仮説とはあくまで、「論点に対する仮の答え」。論点とは相手の知りたいポイントであるから、それに対する「仮の答え」が仮説。よくある誤りが、何も議論していないのに、自分の仮説を言うこと。あくまで論点あっての仮説である。
②仮説は全くのあてずっぽうではない
③仮説は答えではない
仮説と答えの違いは、裏づけがあるかないかである。仮説には感覚や経験、常識に基づく根拠があっても、客観的な事実による裏づけがない。答えには裏づけがある。なぜ客観的事実が必要かと言うと、感覚や経験は他人と共有化できないから!言い換えれば、説得力がないから!

★なぜ仮説が必要かと言うと、
「論点に対する答えの候補」が多すぎて、
そのすべてを検討すると非常に効率が悪いため。これが仮説検証的思考を必要とする最大の理由。一言でいえば、検討の効率化
・仮説は無からは生み出せない
仮説は全くの「無」の状態から生み出されるものではなく、たとえ少なくてもなんらかの情報をもとに生み出される。この情報というのは、自分の過去の経験や知識、世の中の常識など。ベテランの人は「無」の状態から仮説を生み出しているように見えるが、実は過去に蓄積された膨大な情報に基づいて判断しており、結局のところ「たまたま持ち合わせている情報で、あたりそうな答えを判断している」にすぎない。

<仮説構築の3つのステップ>
①論点をしっかり頭に入れる
⇒相手の疑問は何か、答えるべきポイントは何かをしっかりと把握しておくことが大切。
②「答えは何か」を意識する
⇒「何か」が重要で、つまりwhatやhowというオープンクエスチョンで考えること。クローズクエスチョンで考えてしまうと、その時点で答えの選択肢を絞り込んでしまう。
③多くの情報を眺める


【 会議設計力】

〇会議が設計できない理由
①「会議を行っている」という認識の欠如
② 議題と論点の区別がついていない
③ 提案全体と今回の提案の区別ができていない
④「相手が把握できていない」ため、相手の論理で語れていない

<議題と論点を区別する>
「会議の議題」はあるが、「会議の論点」がないこと。
具体的な会議の論点、すなわちその会議では何について話し合い、意思判断をすればよいのかを意識することが大切。
「議題」と「論点」は異なると認識し、議題を準備するだけでなく「論点」をきっちりと洗い出しておくことが重要である。

<全体と部分を区別する>
全体として何が言いたいのかという「提案全体」と、今日この会議で何を伝えたいかという「今回の提案」を意識する。一回一回の短い会議をどのように組み合わせて提案していくのかという会議の設計は、論理思考や仮説検証構築力とは全く別の能力である。

〇インプット
・新しい感
ふつう会議は一回限りではなく、二度三度と開かれるものであるから、
つねに相手にとって驚きや発見のある「何か」を提供し続けないと、やがて飽きられてしまう。これは当たり前のように聞こえるが、行うのは非常に難しい。
・進んでいる感
先ほどの「新しい感」に加え、「進んでいる感」を出すことも大切である。会議の回数は重ねているが、進捗感がないと会議は着地しない。

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