0216 テクニカルディレクター【TD】

プロフィールのところにも書いているようにテクニカルディレクターというはたらきで動く事が多い。

テクニカルディレクターという言葉に馴染みがない方も多いと思うので詳しくはBASSDRUMのqantaさんのこちら記事や

Toyoshi Morioka さんのこちら

テクニカルディレクションについて書かれているので読んだ事がない方は是非ご覧いただきたい。
お二人とも広告やwebなどが多いと認識しているが、私はどちらかというとステージングや、イベントとしてのテクニカルディレクターの動きが多い。

考えてみるとテクニカルディレクターという動きになりたいと思っていたわけでは全くなく、プランもオペレーションも営業もしていたらいつのまにかこのような動き方がしっくりくるようになった。
つまりはやりたい事がクライアント側にあり、それをより高い次元で具現するための翻訳者であり司令塔であることが求められる。

このような働きが目立って必要とされてこなかった背景としては、そこまで各セクションが複雑に絡み合うような事が少なかったからではないかと思う。
照明さんは照明さんであり、音響さんは音響さんでそれぞれがそれぞれのプロフェッショナルで働く事が結果的に場の水準を上げていたのだと思う。
もちろん擦り合わせや共有はいつの時代も大事であるが、その現場やイベントが最初から最後まで連携していないと、場そのものが成り立たない、そもそも企画自体が連携を前提としている、というような事が増えてきていると思う。
何よりその連携がシームレスで自然であればあるほどテクノロジーを前面に押し出すことなく魅力的なコンテンツが生まれやすい。

クリエイティブディレクターとテクニカルディレクターが相輪となっている現場は可能性と制約の判断が早い為、スピード感が昔とは大違いであると感じる。

このテクニカルディレクター的な人はなかなか社内で複数人育つというものではない。
一人幅広い知見と人脈がある人がいれば社内の案件の問い合わせはその人を介していくことになる。
様々なジャンルの問い合わせに答え続けるというのは中々大変であり、クライアントとの関係ならまだ続く事もあるだろうが、同じ社内の場合は相当な信頼関係がない限り続きづらいのではないかと推察する。

イベントやステージ物は水物といわれるが、現状を的確に捉えその都度各専門職と密に繋がり、糊代となり働けるレスポンスの良いテクニカルディレクターが素晴らしいプロジェクトの裏側にはいるのではないだろうか。

テクニカルディレクターについてはまだ書き足りないので、またいつかの機会につづきを書きたいと思う。


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