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マスクの下の表情

久しぶりの飛行機移動。早めに席についた私は予約していた通路側の席に座った。しばらくすると奥の窓側の席の人がやってきた。

顎をクイッとあげ人差し指で奥の座席を指差した。どうやら自分は奥の席に座るからお前どけよと言いたいように思えた。

私はあ、と言い、通路に立ち上がりどうぞー言い、若い男性を奥の窓際の席へ進めた。彼は無言で座り、座ると同時に窓から見える景色をパシャパシャと撮り写真に収めた。

その後、前のモニタやらパンフをだしてはまた写真を撮り始めた。

無言、かつ顎と指だけでコミュニケーションを取られる事がすごく嫌な感じな事がわかった。いや動作だけではない。多分無表情に見えるマスクのせいもあるだろし、マスクが無表情にさせてるかも知れないし、元々無表情かもしれない。(全部無表情の事ばっかりかいっ)

理由はわかんないけど、表情や目線、態度そして言葉の重要性を感じた出来事だった。

マスクをしているといつもより表情は動かないように思う。少なくとも私について考えるとそうなっている。もしかしたら私も無意識だけど感じ悪いようになってるかもしれない。

意識して表情作ろうと思った。意識して笑顔を作ろうと思った、声を出していこうと思った。表情見えない分、ちゃんと言葉をかけて行こうと思った。

降りるとき、CAさんが一人一人に挨拶をしていた。だれも返事はしていないように感じた。彼女の方を向いて、ありがとうございましたと笑顔で言ってみた。自己満足だけど、笑顔で挨拶すると気分が晴れた。

これからマスクの下の表情にも気をつけて行こう、意識して挨拶して行こう。そうすると逆に私の挨拶で気分よくなる人がいるかもしれない。

今日も良い日になりますように。

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