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私の上京物語

昔話をし出したらババアっぽいが。noteのお題企画に乗っかって昔話をする。私の上京物語。

私の生まれ落ちたところは東京都渋谷区。と、
戸籍上には記載されているが、それはたまたま里帰り出産をした母の実家があったからで。

その後は父の転勤で地方都市を転々として育った。田んぼでカエルの卵を採取したり。蚕を飼ったり。カブトムシをペットにして養殖したり。だから育ちは田舎っ子です。

私が高校生の頃、世の中は女子大生ブームだった。女性雑誌JJは、高校生や大学生の女子のバイブルだった。そして私は東京の女子大生になった、私の上京物語。

しかし!

私が女子大生になった頃。世の中はすっかり女子高生ギャルの時代になっていた。そんな感じで私の年代は時代の流行からほんの少しずつズレてしまっている。それでもだ。

東京は母の実家があったから、上京という感覚はなかったけれども。学校に入ってみたらおったまげた!!!東京の女の子って超絶可愛い❤︎
いままで見てきた可愛い子は、東京の普通だ。
レベルが違う。芸能人のように普通じゃない美しい子が、クラスの中にわんさかいた。

東京の子か、地方から来た子かなんて一目瞭然だった。お洒落スキルもポテンシャルも全然違う。

東京の女の子はスキニージーンズに。フェラガモのパンプス。ヴィトンのエピで、雑誌から出てきたみたいだった。学校終わりにジュリアナ東京へ行ったり、ジュリアナから通学したりしていた。彼氏は皆、業界の人とか一流企業の人だったりした。そこはまだバブルの名残もある、キラキラギラギラした世界だった。

東京女子の生態に衝撃を受けた。私の上京物語。

そんな上京物語の垢抜けない女の子は、早稲田のサークルに入る。勿論下心で。そうしたら、流石の早稲田!偏差値は高いのだろうが田舎の男の子ばかりだった(早稲田さんいたらごめんなさい)今の早稲田の子達はシュッとしてるけど、当時はまだバンカラな感じだったのよ。

テニスしたり合宿行ったり、ほぼほぼ飲みサー活動の折、早稲田のイモくさい男子学生に言われたのです。「この前の緑の服は似合っていたけど、ピンクは似合わない」とか。「笑わない方が可愛い」とか。

なんだよ!お前だって洗練されてねーだろがっ!
お前には言われたくないっ。

それからの私は、大きく笑わなくなった。ピンクの服も着なくなった。。。私の上京物語。

東京に揉まれて暮らして30年。
年々派手になる私は、ショッキングピンクだって平気に着るアラフィフとなった。似合ってるか似合ってないかなんて関係ない。私が着たいものを着る。

その後八重歯が可愛い、と言ってくれる男性と出会い、歯を見せて笑えるようになった。

そしてあの時このワタクシに、心の傷を残したあのKY男子学生は、某局のアナウンサーとなった。お前の活躍見てるぞ!洗練されたな。


noteのお題のほのぼのハッシュタグをことごとくぶち壊したい私の #上京のはなし  でした。
世知辛さと懐かしさが織り混ざる、上京です

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