次世代除菌剤ポリヘキサニドって何?その③

緊急事態宣言が解除され、いよいよ本格的に経済活動が再開されています。今や除菌剤は、感染予防対策の重要なアイテムとなっており、毎日欠かせないものになりました。

さて、今日はポリヘキサニドの守備範囲の広さと安全性にスポットを当てて行きたいと思います。

こんな図を用意してみました。

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今現在、新型コロナウイルス対策としてアルコールや次亜塩素酸ナトリウムの使用が推奨されています。でも、私たちが警戒すべき対象は新型コロナだけではありません。

梅雨入りしたこの季節や暑い夏の時期には食中毒にも用心しなければなりませんし、冬にはノロウイルスやインフルエンザにも用心しなければなりません。

実は、除菌剤の成分によって菌やウイルスに対する守備範囲が異なってきます。上図のようにアルコールは新型コロナには有効ですが、ノンエンベロープ型ウイルスであるノロウイルスには効果がありません。

アルコールの代用品として紹介されている、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤の希釈液ならばノロウイルスに有効ですが、

次亜塩素酸ナトリウムはかなり強い成分で気を使いますし、物や衣類の脱色や金属の腐食、酸性の物との混合で生じる有毒ガスの問題もデメリットになります。つまり強い除菌成分は扱いに気を遣う必要も生じてしまうというわけです。

そこで、除菌の守備範囲が広くて安全性も高い、丁度良いバランスの除菌成分があればいいなという方に、ポリヘキサニドという選択肢があることを知って頂きたいと思っております。

もう一つ図を上げますね。

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他の除菌成分と比較しても、ポリヘキサニドは除菌力と安全性を高いレベルで実現しているのが分かりますね。


さて、最後に重要な疑問について取り上げます。

ポリヘキサニドは新型コロナウイルス(covid-19)に有効かという点です。

この点については、率直に申し上げて、今のところcovid-19を使った検証データがありません。病原体であるcovid-19を扱える検証機関は非常に限られており、検証費用も高額であることから、すぐにはデータが出てこないものと思われます。この先データが示されることがあれば、ぜひご紹介したいと思っております。

しかしながら、ポリヘキサニドはインフルエンザウイルスのようなエンベロープ型ウイルスに有効であることが実証されており、その作用の仕組みは次のように考えられています。

①ウイルスを覆う膜(エンベロープ)はマイナスの電荷を帯びており、そこにプラスの電荷を持つポリヘキサニドが引き寄せられ、リン脂質に結合する。

②ポリヘキサニドがリン脂質の分解を引き起こし、エンベロープが破壊され、ウイルスはその形状を保てなくなることで、不活化に至る。

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この説明でピンときた方も多いかと思いますが、新型コロナウイルスもまたエンベロープ型ウイルスである為、同様の効果が期待できるのではないかと考えられているわけです。

先の記事「次亜塩素酸水は”終わった”のか?」でも書かせて頂きましたが、検証データをどう捉えるか、納得するラインは人ぞれぞれです。

提供されている情報に基づいて、それぞれが安心できる除菌剤を選択して頂くのが一番よいと思っております。

今回も最後まで記事をお読み下さり、ありがとうございました。

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