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【活動報告】静岡市美術館

こんにちは、静岡市人流データ運営チームです。
記事に足を運んでいただき誠にありがとうございます。

活動報告 第5回目
静岡市美術館の人流データ活用事例を紹介します!


静岡市美術館の紹介

静岡市美術館は静岡市が運営する美術館です。静岡駅から地下道直結で利便性が良くて、私(ライター)は展示が変わるたびに足を運んでいます。

静岡市美術館入口

展示される作品は静岡を代表とする漫画家の「さくらももこ展」や「古代エジプト展」などジャンル問わず幅広い年齢の方が訪れやすい美術館です。

ライターが行った2023年のさくらももこ展の様子

静岡市美術館の人流データ分析

静岡市美術館は、近隣にある静岡駅や静岡駅地下道のセンサーとの接点が多く、またパルコや松坂屋といった商業施設との接点も多いことがわかりました。商業施設との接点が多いのは、パルコや松坂屋での展示会の案内などのプロモーションを打ち出していることや百貨店に足を運ぶ属性(女性の主婦層)が近いことも影響しているかもしれません。
他では、富士山静岡空港との接点が確認できました、他の施設ではあまり見られない空港との接点ということで、空港に来られる方の国籍分析をしてみました。

2024年1月-5月の拠点分析(一部省略)

国籍分析の結果、韓国人の来訪が最も多いことがわかりました。これは富士山静岡空港から毎日韓国ソウル便が運航されている影響になります。

2024年1月-5月国籍分析(一部省略)

静岡市美術館では国籍調査については、受付スタッフが目視でカウントしていたため、韓国人や中国人などアジア人は顔だけでは国籍の把握が難しい状況から国籍判別が出来ていない状況でしたが、今回の人流データの分析により、データ上からはっきり、状況が確認できました。

新しいプロモーション先として活用

人流データで分析した「経路分析」と「属性(国籍)分析」の結果、空港からの経路と韓国人の来訪者割合が高いことがわかり、富士山静岡空港へパンフレットを設置し、美術館への誘導を強化することになりました。富士山静岡空港から静岡市へ行くためには車以外だと、必ず静岡駅に寄る必要があるため、静岡駅に近い静岡市美術館はちょっとした寄り先として、優良な観光施設な候補になりえます。また、韓国人が多いことから、今まで英語と中国語しか翻訳されていなかったパンフレットを韓国語も新たに作成するよう進めているとのことです。

最後に

今回は実際に取得したデータを基に打ち手を考えた事例を紹介させてもらいました。パンフレットの設置は6月からの予定で、まだ効果検証としては次回の報告となりますが、これから夏休みシーズンに入るので、静岡市へ訪れる人が多くなると思います。駅から近い静岡市美術館は観光施設としては非常に便利な場所ですし、展示されている内容もすごくいいので、静岡市に来れた方はぜひ、訪れていただきたい施設です。

ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部


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