入学式での演奏曲、対訳3

Ich schwebe op.48-2
さまよう心 (ヘンケル)

Ich schwebe wie auf Engelsschwingen,
Die Erde kaum berührt mein Fuß,
In meinen Ohren hör' ich's klingen
Wie der Geliebten Scheidegruß.
さまよう心 天使の羽にいるように
足は 地に着いていないかのように
耳の奥底で 響くのは
愛するふたりの 別れの挨拶

Das tönt so lieblich, mild und leise,
Das spricht so zage, zart und rein,
Leicht lullt die nachgeklung'ne Weise
In wonneschweren Traum mich ein.
甘やかに 穏やかに 優しく響き
おずおずと はかなげに 清らに語る
耳朶(じだ)に残る歌を ささやきつづける
悦(よろこ)びにあふれた夢へ 誘われる

Mein schimmernd Aug' -- indeß mich füllen
Die süßesten der Melodien, --
Sieht ohne Falten, ohne Hüllen
Mein lächelnd Lieb' vorüberziehn.
瞳を輝かせ 極上の旋律に
包まれながら 見つめる
さえぎる覆いも その襞(ひだ)もなく
微笑みを浮かべる恋人の 通り過ぎるさまを

対訳:広瀬大介

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東京音楽大学付属高等学校の校長として。日々の中で教育、音楽に留まらず、豊かな高校生生活、音楽に寄り添う、音楽が常に傍らにある高校生活について、またその未来について。綴っていこうと思います。