学生時代のアルバイト

 初めてアルバイトをしたのは中学の時だったか。
 夏休みに親戚の家に泊まりに行って、そこの仕事を手伝った。確か、化粧用具のプラスチック製造だったと思う。機械で加工されたプラスチック製品のバリを、ハサミで切ったり削ったりする仕事。
 たいした時間は働かなかったけど、というか足を引っ張ってただけのように思うんだけど、給料を貰えたのがとても嬉しかった。

 高校では夏休みにバスの添乗員をやった。
 ワンマンバスは走ってたけど、登山客を乗せて山へ行くバスの臨時便でアルバイトが乗っていた。バスの誘導や、乗客の案内。狭い道をたくさんの車が通るから、場合によっては交通整理みたいなこともしていた。
 待ち時間が多くて掃除ばかりしていた記憶がある。普段バスに長時間乗ってたら酔ってしまうんだけど、先頭で立っていたら大丈夫だった。
 葬式とか法事の送迎なんていうのもあったし、どこかの大学の研修の移動とかもあったかな。いろいろ楽しかった。

 冬休みは年賀状の仕分けと配達。
 基本はバイクでの配達。冬だから寒い。寒いだけならまだいいんだけど、雪が積もると大変。生死がかかるから。「無理だと思ったら引き返して来なさい」と言われていたけど、引き返すのだって大変だった。田舎だから、山道もあるからね。

 木工製品の加工所というのも行ったかな。
 額縁の材料をひたすら切っていた記憶がある。黙々と同じことを繰り返してする作業は好きだった。自分のリズムに合えば楽しくて仕方なく、時間が早く過ぎて行く。

 大学生になってからはスーパーの鮮魚・塩干部門で働いた。
 タイの三枚おろし、ヒラメの五枚おろし、なんていう技を身につけることが出来ていいバイトだったと思う。ちりめんじゃこは味見と称してたくさん食べていたなぁ。

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