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”夢中になれるもの”を見つけるラーメン理論

人生で一番好きな食べ物はラーメンだ。

コーヒーとか、唐揚げとか、焼き肉と色々と好みはあるけど

そんなもの通り越してラーメンが一番好きだ。

豚骨、塩、しょうゆ、みそ、などなど味はたくさんあるけど、

豚骨が群を抜いて好きだ。

ただ、どうしてこの味が好きなのかって言うと、

それは”一通り全部の味を食べてみる”っていう過程を踏んだ経験があったからだ。

最近、人事で採用選考(といっても社員面談のようなもの)を通して、

「夢中になれることがない」という言葉を頻繁に耳にする。

男性諸君は、僕は絶対嘘だと思う。

夏の由比ヶ浜で水着のお姉さんをみることには夢中になるだろう。

正直な話をしてしまうと、

”夢中になれるもの”が既にあって、それに沿うように”仕事”という道を組み立てることは結構難しい。

私自身、入社前まで夢中になっていたのは

バイクでツーリングをしたり、カフェで働きながら人脈を築いていったり、

ナイトクラブで濃厚接触をしたり、お笑いを見ることだが、

これが仕事に繋がるかというと、そんなことはない。

濃厚接触することが仕事になって、しかも収入まで貰えるのであれば是非とも教えてほしい。

何が言いたいかと言うと、

夢中になれるもの(好きになれるもの)を見つけるには、

”とりあえず試してみる”過程が必要であり、

それは僕が好きなラーメンの味を見つける過程とほとんど同じだということだ。

こんなことは普遍的な教訓なので、

ここで内容を終わらせると大して面白くも、有意義でもないブログになってしまうから、

もう少し踏み込んだ考察をしてみる。

おそらく、今、夢中になれることがない学生が多い理由は

昔と比べて、日常的に情報に触れている量が圧倒的に増えたからだ。

特に二次情報が圧倒的に多すぎる。二次情報、過多すぎる。

この背景としては、ネットの普及に伴い情報発信のハードルが大幅に下げられ、

情報発信によって得られた認知度の”高さ”が広告として機能を持ち、

その広告としての機能が個人の”収入”という面に強く癒着したことにある。

インフルエンサーや、アフィリエイターの出現は、まさしくこれが理由だ。

テレビ業界のような収入源を

一般の人間まで得てしまったのが、(これは別に1mmも悪いことではない)

情報発信のハードルが下がったことで生まれた現象だ。

では、その結果どうなったかというと、

僕たちはおびただしい数の二次情報に触れることになった。

そして、もっと言うと

その二次情報によって、色々な物事を”頭”で理解できるようになってしまい、

”体”で理解する、ということを忘れてしまった。

これこそが”夢中になれるものを見つけられない”という状態の根本的な理由だと考えている。

要するに「身を以て体験する」という数が減ったのだ。

食べログを見て、

ここのラーメン屋さんは星2.5だから、美味しくないはず。だから、行かない。

が増えてしまったのだ。

行って、食べてもないくせに。

こうなってしまうと、

得られる経験の絶対値は格段に減り、

体験を通じて、自分が夢中になれるものを見つける機会が減るのは当然である。

まずは”やってみる”のだ。

仕事も、趣味も、とりあえず”やってみる”ことが必要なんだ。

二次情報に踊らされず、自分で見て、感じたものだけを信じる”クセ”をつけないと、

いつまで経っても夢中になれるものなんて見つからないし、自分の人生なんて生きられない。

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