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ambrの新オフィス移転について

ambrは、2023年1月に文京区に本社を移転しました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000043299.html

今回のオフィス移転のより詳しい背景と内容について紹介します。

これまでのオフィス

創業直後の2018年は、株主であるANRIの文京区にあるインキュベーション施設『Nest Hongo』に入居しました。その後2019年に初の自社オフィスとして下北沢の1LDK10万円の古い住居用アパートへ。2020年には下北沢の20万円の事務所へ。そして、2021年に東中野の旧オフィスに移転しました。
いずれのオフィス移転も人員増加が理由になります。毎回オフィスを退去する最終日には、入りきらないくらいの社員数となっており、オフィスの入り口の目の前までデスクが連なっていたこともありました。
数えてみると、今回が早くも5つ目のオフィスということになります。

なぜ文京区か?

オフィス移転に際して、まず考えたことは場所です。ambrではこれまでも、オフィスのある場所を大切にしていきました。
最初に選んだ下北沢というエリアは、音楽や演劇、ファッション等に代表されるように、クリエイションの空気感があるカルチャーの強い地域です。新しい文化であるVRSNS・仮想世界を生み出そうとしているambrに、非常にふさわしい場所に思いました。
次の中野というエリアは、アニメ制作やサブカルチャーの歴史と空気のある地域であり、IPとのコラボレーションを軸とするVRクリエイティブスタジオに事業転換した背景とよく合っていました。
そして、今回選んだのが創業の地である文京区です。
文京区は東大発の企業をはじめ技術系の会社が多い地域でもあります。ambrもVR領域に取り組む会社として、より一層技術力及びエンジニア組織を強化していきたい背景があります。
また、創業から4年半が経ち、組織が30名を越え、昨年は10.2億円の資金調達を実施したこのタイミングで、一度初心に戻って、新たな事業に挑戦していきたいと考えました。
加えて、その他に下記のような要件がありました。

  • 社員に限らない様々な人に来てもらえる場を目指したかったため、都内からのアクセスが悪くないこと

  • 地価が比較的リーズナブルであること

  • 駅から徒歩10分以内で200坪程度の物件

オフィスデザインについて

今回、初めてデザインとしての内装工事を入れました。(前回のオフィスでは会議室をつくったのみでした。)
デザインは、ambrのCXOでもあり、建築家でもある番匠カンナさんにディレクションを担当して頂きました。
デザインコンセプトを、ambrのビジョンでもある”The World Is A Playground.”からとって”Playground”とし、社内外のメンバーが集まって遊ぶように新しい仮想空間体験を創造できる場を目指すこととしました。
また、内装予算も限定的な中で、ambrのオフィスを象徴する何かをつくりたいと考え、エントランスすぐにカフェカウンターを設置しました。これは自分がコーヒーが好きという理由ももちろんありますが、社内外の様々な人が集まって偶発的なコミュニケーションが起きる溜まり場としての役割を持たせました。
カウンターの左側にはVR機器の体験やイベントが行えるプレイエリア、カウンターの右側には社内用のコミュニケーションエリア、さらにその奥には業務を行うワークエリアを作りました。入り口側から奥に行くほど、ソーシャルの場から業務の場にグラデーションしていくようにエリアを設計しました。

コミュニケーションエリア
プレイエリア

オフィスのサイズ選定の背景

今回のオフィス移転に関して、どのサイズのオフィスを選ぶかは当然議論となりました。現在ambrでは原則週一回の出社となっており、残りの週四はリモートワークとなっています。週に一度しか使わないオフィスにどこまで費用をかけるべきか考えました。例えば、オフィスの大きさをコンパクトにして、全員分は席がないがチームごとに出社日をずらして利用するような運用をするという選択肢もありました。
しかし、今回ambrでは全員が集まれるオフィスを選びました。ambrでは週に一度の出社日を非常に重視しています。同じ場に集まって一緒に体験や情報を密に共有し、またチームの枠を超えてコミュニケーションすることが、ambrの目指す未知の仮想世界の体験創造にとって、または世界的な仮想世界企業に挑戦する会社全体にとって非常に大事だと考えています。出社日には、任意のメンバーでのシャッフルランチや、TeamTrustという開発中のバーチャル体験をレビューし合う会、Play To Learn Nightという一緒にVR等のコンテンツを体験して議論し合う会などを行なっていますが、こうした場を大事にしていきたいと考えました。
また、現在30名程度の社員数に対して100名規模のサイズにした理由としては、第一に現在の人員計画上2年後に100名規模を予定していることがあります。また、今回例えば今回60名規模のオフィスに移転して、また1年後にようやく100名規模のオフィスに引っ越しすることになると、最初から100名規模のオフィスに移転する場合よりも、だいぶ大きくコストがかかってしまう試算になりました。

実際に移転して

移転してまだ1ヶ月ですが、これまで以上に自分たちが愛着が持てるオフィスになったと感じています。
カフェカウンターは溜まり場としての機能を発揮しており、偶発的なコミュニケーションが生まれています。特にランチ後は、コーヒーを求めてメンバーが集まるようになりました。
また、出社日にVR等のコンテンツを研究する「Play To Learn Night」が、以前は会議室で行なっていましたが、新オフィスではオープンなコミュニケーションエリアで実施できるようになり、フル参加ではないメンバーも息抜きや気になった時にふらっと参加しやすくなりました。

今後に向けて

現在は主に社内メンバーで活用していますが、今後はソーシャルエリアを活用して、社外の方も呼んだミートアップや交流を積極的に行なっていく予定です。VR機材や音響機材を充実させていく予定なので、最新のVRデバイスの体験や、VR関連のちょっとしたイベントができるような場にできれば良いなと考えています。

移転祝いに頂いた観葉植物たち。ありがとうございます。