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TBS NEWS 生活・防災

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地震や台風などの災害や防災・減災情報、および気象情報、交通情報、健康など暮らしに役立つ情報を中心に配信します。
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#ニュース

台風19号【宮城】震災に続き浸水も・・・再起への決意(11月18日 JNNニュース)

東日本大震災で家族を失い、今回の台風でも被害を受けた宮城県の農家の男性です。2度の災害に見舞われながらも、仲間たちと再起を目指しています。 宮城県大郷町で農業生産法人を経営する阿部聡さん。台風19号で近くの川が氾濫、ハウスは1.5メートルの高さまで浸水しました。 収穫間際だったミニトマトは全滅。長ネギの畑も濁流に浸かりました。復旧にはおよそ1億円かかるといいます。 阿部さんを襲ったもうひとつの災害。2011年の東日本大震災です。 震災前、宮城県東松島市で専業農家をして

台風19号【宮城】相次いだ「ため池」決壊、対策に課題(11月3日 JNNニュース)

宮城県では川だけでなくため池も決壊し、住宅などが浸水する被害が出ました。西日本豪雨でも相次いだため池の決壊。対策の難しさが浮き彫りとなりました。 台風19号で24時間に357ミリもの雨が降った宮城県白石市。落合地区では山から濁流が押し寄せ、およそ20戸の住宅が浸水しました。 濁流が押し寄せた理由、それは上流にある「逆川上ため池」など、3か所の農業用ため池が相次いで決壊したからでした。 ため池決壊による被害は、去年7月の西日本豪雨でも相次ぎました。このため国は、住宅に近く

台風19号【宮城】4年前も堤防決壊、なぜ防げなかった?(10月24日 JNNニュース)

台風で19の河川の堤防が決壊した宮城県。このうち大崎市を流れる川の堤防は、4年前の関東・東北豪雨でも決壊しました。なぜ、2度目の決壊は防げなかったのでしょうか。 宮城県大崎市。台風19号の豪雨で、市内を流れる渋井川の堤防が50メートルにわたって決壊、近くの住宅22棟が浸水しました。 濁流は田畑にも押し寄せ、今月中に収穫予定だった大豆は全滅しました。 大崎地方は、台風で200ミリを超える記録的な豪雨に見舞われました。 しかし、被災した住民からは、堤防が決壊した原因は雨量

台風19号【福島】障害児施設も被災、必要な支援とは(11月7日 JNNニュース)

台風19号による影響は、子どもたちにも出ています。福島県のいわき市では、重い障害がある子どもたちを預かる施設が浸水被害を受けました。 重い知的障害に加え、手足が動かせないなどの重症心身障害児を対象にした福島県いわき市のデイサービス施設「どりーむず」。 一見するといつもの朝のようですが、そうではありませんでした。 寝たきりの子どもたちのために施設の天井に広がっていた青空。 それは今、ありません。 いわき市好間町にあった施設は台風19号で被災し、現在は仮の事業所で子ども

台風19号【岩手】津波対策の堤防で浸水被害拡大か(11月21日 JNNニュース)

岩手県の山田町では、東日本大震災後に建設された住民を守るための堤防が台風19号による豪雨被害を拡大させた一因と指摘されています。 台風19号が過ぎ去った10月13日の朝。岩手県沿岸の山田町田の浜地区は辺り一面、茶色く濁った水に覆われていました。 住宅の1階部分はほとんどが水没していました。田の浜地区の被害をここまで拡大させた一因とされているのが、津波から町を守るために整備された堤防です。 東日本大震災のあと、山田町は、この地区に震災で発生した大津波と同じ程度の津波を防ぐ

台風19号【岩手】震災乗り越えた三陸鉄道、再び被災(11月5日 JNNニュース)

岩手県では、東日本大震災を乗り越え、運行を再開した三陸鉄道が再び広い範囲で被災し、完全復旧のめどが立たないままとなっています。 佐藤将幸 記者: 「こちらでは流れ込んだ水で線路を支える土台が流されて、線路が宙に浮いてしまっています」 岩手県の沿岸部を南北に走る三陸鉄道。台風19号の豪雨により線路に土砂が流れ込んだり、路盤が流失したりして、およそ7割の区間で運休が続いています。(この放送のあと、宮古ー津軽石間で運転再開済み。12月28日には田老ー田野畑間で運転再開予定。20

台風19号【長野】水没の高齢者施設、犠牲者ゼロの理由(10月21日 JNNニュース )

千曲川が決壊した長野市では高齢者およそ300人が暮らす施設に濁流が押し寄せ、1階が完全に水没しましたが、犠牲者は出ませんでした。その背景には、過去の災害を教訓とした防災意識の高さがありました。 千曲川の堤防が決壊した10月13日。決壊現場からおよそ3キロ離れた長野市内の高齢者介護施設「豊野清風園」にも濁流が押し寄せ、施設の1階が水没しました。 当時、施設には278人の高齢者がいましたが、全員が無事でした。なぜ人的被害を防げたのか。高齢者の命を救ったのは「防災ルール」の徹底

台風19号【静岡】浸水避難の“盲点”、津波対策生かせず(11月1日 JNNニュース)

静岡県焼津市では高齢者の福祉施設が浸水しました。巨大地震を想定し津波対策は完ぺきだったはずですが、台風での避難には意外な弱点がありました。 和田啓 記者: ひざ下まで冠水しています。こちら交差点だと思われますが、一面水浸しです。 台風19号で743棟が水に浸かった静岡県焼津市です。 福祉施設も被害を受け、床上20センチまで浸水しました。電気系統が壊れ、介護に使う器具も水浸しになりました。 施設は海の側にあり、南海トラフ巨大地震に警戒し、津波への対策を進めてきました。屋

台風19号【群馬】土砂崩れで男性死亡・・・避難所が13キロ離れ(11月1日 Nスタ)

台風19号で群馬県・藤岡市では土砂崩れが発生し、1人が亡くなりました。現場周辺には避難勧告が出ていましたが、指定避難所まで13キロも離れていて、そこに避難した人はわずか4パーセントでした。 群馬県・藤岡市の山あいの集落。 小林拓馬 記者: 「あのように大きな太い木々が何本も家の中に突き刺さっています」 10月12日の夜、土砂崩れが起きて住宅1棟が全壊し、住民の新井逸雄さんが死亡しました。 現場は土砂災害警戒区域に指定されていましたが、新井さんは避難しておらず土砂に巻き

台風19号【栃木】警戒区域に避難所 土砂流入し再避難 10月21日 Nスタ

栃木県鹿沼市では土砂災害の特別警戒区域内に避難所が設けられていたことが分かりました。この避難所では実際に土砂崩れが起き住民は別の避難所への移動を余儀なくされました。 建物に入りこんだ木や土砂。台風19号が迫っていた10月12日午後10時40分ごろ栃木県鹿沼市の避難所で撮影されたものです。 城島未来 記者: 「 こちらの避難所には当時40人ほどの人が避難していましたが、夜中、突然土砂が窓を突き破って流れ込んできました」 避難していた住民は・・・ 実はこの場所・・・ 土

台風19号【群馬】富岡3人死亡土砂崩れは想定外の場所で (10月23日 JNNニュース)

群馬県・富岡市では土砂崩れで3人が死亡しましたが、この現場は「土砂災害警戒区域」に指定されていない住民も行政もノーマークの場所でした。自治体は新たな対応を迫られています。 群馬県富岡市内匠地区。辺りが暗くなろうとしていた10月12日の午後4時半頃、土砂崩れが起きました。 土砂は住宅6軒を巻き込み3人の命を奪いました。 山のそばに2人で暮らしていた田村勉さんと母親のあや子さん。 あや子さんは老人会を盛り上げるムードメーカー的な存在で、親子2人でよくドライブに出かけていた

台風21号豪雨【千葉】川の氾濫情報なぜ出なかった(10月29日 Nスタ)

台風21号に伴う記録的な大雨で大きな被害が出た千葉県で川が氾濫したという情報が住民に伝わっていなかったという声が相次いで上がっています。 どういうことなのでしょうか? 10月25日。千葉県を襲った記録的豪雨。 長柄町では町内を流れる一宮川が氾濫し2人が死亡しました。 町はこの日の午前10時に避難準備・高齢者等避難開始の情報を出し、午前11時半ごろに川の氾濫を消防団が確認していました。 ところが、住民からはこんな声が。 “川が氾濫した”という情報は町から入ってこなかっ

【千葉】3度の台風で“三重苦” (11月12日 Nスタ)

台風15号、19号、21号。立て続けに3つの台風の被害を受けた千葉県館山市。 小松玲葉 記者: 「千葉県南部館山市の布良地区です。台風被害から2ヶ月がたった今も多くの住宅にはブルーシートが張られたままです」 復旧が進まない理由、それは・・・ 工事業者の不足です。 今年9月ー。 台風15号で屋根を破壊され、その後、補修したブルーシートがたびたび飛ばされるなど途方に暮れていた小谷登志江さん。 11月12日、行ってみると・・・。 まだ工事は手つかず。それでもやっと

千葉大停電でライフライン情報発信!TBSデジタル災害報道チーム「JINRIKI(ジンリキ)」

予想を遥かに超える被害をもたらした台風15号。現場の記者からはどんどん情報が入ってきますが、放送枠が限られたテレビではそれらを全て伝えきることができません。「被災地の方々にとって必要な情報を、どうにか届けることはできないのか」。そんな思いから私たちは、デジタル&SNSでのライフライン情報の発信を始めました。 千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号。ゴルフ場のネットの支柱が倒れ、屋根が飛ばされる・・・。被害を受けた住宅は1万棟を超え、停電は一時93万軒にのぼるなど多く