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行動誘発装置としてのコミュニティ

いくつかのコミュニティと関わり、自分でもコミュニティを立ち上げてみて起こったできごとの中で印象的なものとして「何かしらの取り組みが発生しやすい」という大きな利点を見かける機会がぼちぼちとあったので、それについてまとめます。

いきなり 1on1

記憶に新しそうなところから触れていくことにします。
nitt-san さん発案の「いきなり 1on1」という社外の人と 1on1 をする取り組みがあります。
詳しくは以下をご確認ください。

『いきなり1on1』を始めた話 - エンジニアリング、マネジメント、日常、生活

エンジニアの登壇を応援する会 の Slack ワークスペースにて、「1on1 やらせてください」という呼びかけに対して、あれよあれよと手を挙げる人がでてきて、あっという間に nitt-san さんのスケジュールが埋まることになりました。
仮に、コミュニティという関係性が無い中で nitt-san さんがツイッターで「1on1 やらせてください」と声がけした場合に同じことが起こったかというと、そんなこともない気もします。
何か声をかけたときに、気軽に応じてもらいやすいという点がコミュニティにはあるようにみえます。

さらにこれに乗っかって、水殿さんも「カジュアル1on1」を開始しました

カジュアル1on1:KANEさん

なにか、よさそうな取り組みがあれば、それを真似て一歩踏み出すということも発生しやすくなっているように見えました。

抽象化してとらえる

具体例として「いきなり1on1」を挙げましたが、より抽象化して考えてみます。

一定の関係性が構築された人たちが集まる場で様々な人の会話が行われる。
その中で何らかの声がけ・悩み・希望などの中から、何らかの取り組みが発生する。
ある程度の信頼関係が構築されていることから、そこに共鳴する人が手を挙げやすくなる。
そういった取り組みの立ち上げと成功の過程を見る機会がある。
結果として、取り組みを真似る人がでてくる。
その構造をより抽象的に捉えた人はさらに自分独自の取り組みを作り出す。

こんな特徴が好循環を生み出しているように思います。

物事を学ぶ際は、座学よりも実践に近い形のほうが身につきやすいと考えています。
一般に、多人数の参加を要する取り組みの場合にはそれが難しくなります。
コミュニティにおいては上記のような特徴により、多人数の参加を要する取り組みが成立しやすくなっています。

そして、多人数での取り組みには独りでは習得できない要素が多く含まれます。
社会人基礎力 にあたる要素も多くあるでしょう。
個別の専門領域とは別に「仕事をする上で必要となるベーシックな能力」が伸び、なんかよくわからないけど以前より仕事ができるようになった、ということすらありえるのではないかと想像しました。

いただいたサポートは新たな知識の習得のため書籍購入費にあてさせていただきます。