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夜風
孤独に光る月
彼女は、ほのかな信頼のシンボル
後ろで喋る遊女
彼女は、傲慢な欲の従事者
あの沈んだ太陽は
どこへ行ったのだろうか
夜風が輝きを求め、街を彷徨う
青い空はあそこにあるのに
暗闇に居座る女王様
王様は、欲望を独占し
昨日の影を引きずっている
そして、知らぬ間に朝が消えている
彼らの夜は、いつまで続くのか
夜風が、失望し泣いている
風はずっと悟っている
涙を溢した彼女の過ちを
変化のない道化師と戯れ、抗う
道化師は、空虚な彼女を惑わし
結局、全てを捨ててしまう
少しずつ薄れていく夜
夜風が、明日へと吹いていく
夜風は一体どこに行くのか
僕の歩んだ過去を連れ去って
僕の支え、僕の知恵、僕の希望を残し
風が僕に囁く"もう大丈夫だよ"と
そして、僕も風に返す「ありがとうね。」
夜風は、月の輝きへと飛んで行った。
読んでいただきありがとうございました。
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