贅沢な時間の使い方
【ペルー生活103日目】
自宅での隔離生活も今日で16日目。この週末に台湾政府と日本政府のチャーター便が飛び、クスコとリマに滞在していた短期滞在者がそれぞれフロリダ、メキシコシティ経由で日本に帰国しました。
日本でもニュースで流れていたのでご存知の方も多いかと思います。
「これで帰ってきたの?」と言うメールもいただくのですが、私はまだペルーに残っています。ペルー政府が出した非常事態宣言のために、夜間外出禁止(20:00〜5:00、今日から18:00〜5:00*北部の一部地域は16:00以降外出禁止)
都市間移動も禁止されているので、市外に移動できません。
当初は非常事態宣言は3/31までの予定でしたが、先週4/12まで延長になりました。
国外に出るとしても、首都のリマまで行かなければいけないので今は任地で静かに生活するしかありません(ちなみに私の任地のワラスはリマから陸路で8時間半)。おそらく、もう半月はこの生活が続くでしょう。
外出も、生活必需品や医療品の買い出し、金融機関など限られた目的でしか認められていません。町の中にはたくさんの警察官が見回りをしています(まぁ、銀行への行き帰りはこれだけ警察官がいればちょっと安心な気もしています)。
それでも、物流は動いているので食料品等は必要な分きちんと手に入りますし、日本で買い占めが起こっていたトイレットペーパーも最初は購入制限がありましたが今は普通に購入可能です。
首都のリマはスーパーで品薄になっていたりしていたと聞きます。買い物のために2m間隔で列ができていたと同期の首都隊員から聞きました。
私の住んでいるところよりも大変な状況だと思います。
幸いにも、私の住んでいるところは毎日穏やかに時間が過ぎています。
この長い自宅待機生活では自己管理がとても重要。怠けようと思えばいくらでも怠けられるので、毎日これは必ずやる、と言うことを決めています。
朝は7:30頃には起きて、8時過ぎには朝食をとるために階下に降りる。
私の家は、部屋にキッチンがないので、調理が必要な時には1階の大家さん宅のキッチンを借りています。テレビもないので、朝食を取りながら台所で朝ニュースを見るのが日課。そのうち大家さんが起きてくるので少しおしゃべり。
午前中はスペイン語の勉強、youtubeのエクササイズ動画を見ながら少しだけ運動、今はほとんど終わってしまって急ぎのものはありませんが必要なデスクワーク、メールの返信など。
大体それでお昼になるので情報収集のために昼は大統領の会見を見て、
午後は大体読書かNetflixで映画やドラマを見る。
そんなことをしているうちに夕方になって、夜は日本と連絡を取ったりする毎日。
昨日はトロントにいた頃に一緒に学んでいた南米在住の仲良し女子たちとzoomで繋ぎながら久しぶりのビールを楽しみました。
彼女たちも自国に帰国してからはしばらく英語を使う機会がなかったから、英語で話す機会が欲しい!と言うのでお互いの近況報告を兼ねて2時間ほどおしゃべり。
昨日はコロンビアの友人が仕事で繋げなかったので、ブラジルの状況などを聞いていました。彼女たちと時差をほとんど気にせず話せるのがとても嬉しい。ブラジルも同じように家にこもらなくてはいけないようなので、一時帰国までまた何回かまたみんなでつなぐことができそう。
駒ヶ根の訓練所でスペイン語を教えてくれた先生も、心配して時々連絡をくれる。スペイン語の上達を確認してくれる立場として貴重な存在。
海外在住の日本人の友人ともお互いの国の状況を報告しあったりして各国の対応について知る。
先日、連絡をくれた後輩に状況を報告したら、
「非常事態宣言とか、国境閉鎖とか、外出禁止令とか、世界的に大変な状況なのに、”意外と快適に過ごしてる”なんて、さすがタカコさんですね」と言われたけど、日本から想像しているほどそれほど大変な生活は強いられていないのが今の私の状況です。
私がお世話になっている下宿先の大家さんは、
「この生活になったことは大変なことだけど、この状況は娘に料理を教えたりする良い機会なのよ」と笑っていた。
私にとっても、この生活はペルー人の生活や文化に触れる良い機会だし、離れている友人とゆっくり連絡を取る良い機会だと思っている。
人とのつながりを感じることができる、贅沢な時間。
でも、この期間が経済や生活に与える影響は本当に深刻なので、1日も早く以前のような生活に戻れることを祈っている。やっぱり直接友達に会いたいし、仕事もしたいしね。
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