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ペルーのコロナウイルス対策

【活動119日目・一時帰国2日目】

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ペルーの内務省が出している情報。隔離期間中にやっては行けないことと、それに対する罰金が一覧になったもの。

例えば、1mの社会的距離を尊重しなかった場合86ソル、マスクをせずに移動をしたら344ソル、日用品や医薬品の購入のために1人以上の家族を同伴することには215ソル、夜間外出禁止時間帯の午後6時から午前4時の間に外出したら430ソルなど。
1ソルは日本円で約30円ですが、私の住んでいた地域では6ソル〜10ソルがあればレストランでランチを食べることができたし、同じくらいの値段で髪を切ることもできました。

感染を拡大させないための対策がかなり徹底されているなぁ、と感じます。
お金を取らなきゃ守らない人がたくさんいるのかもしれません、でも、守らないと大変なことになるから守らない人には相応のペナルティを課しますよ、と言う意味でもあると思います。
簡易検査も積極的に導入しているので、感染報告は増えていますが、死亡率は他国に比べて低く済んでいるので、封じ込めがうまく行っていると考えられるようです。ペルー政府は今回の感染症対策が世界的に評価されている台湾政府に連絡をして情報をもらっていたようなので、正しい知識を伝える、と言うことも積極的にやっているなぁ、と言う印象を持っています。

それに、対策が始まった当初から、政府が出すインフォグラフィックがすごく分かりやすくて良いなぁ、と思っていました。外国人にも分かりやすいと言うことは、子どもや読むことが苦手な人にも分かりやすいと言うこと。実際に、地方に行くと大人でも読み書きが苦手な人がたくさんいるので彼らにとってもこう言う表現ってすごく大事なんだなと思う。

個人的には罰金を科すことを肯定する訳でも否定する訳でもない。
だけど自粛と言う形で本人の判断に委ねることは、一人一人を尊重していると言う一方で、これは危険だからやっちゃいけない、と禁止される方が分かりやすいこともあるなと思ったりもする。

白黒はっきりつけるのがペルー流、
グレーの領域を残しておくのが日本流、
言葉の使い方とも似ているなと感じる。
こう考えるとやっぱり、言葉には行動や文化がそのまま宿っている感じがします。

ペルー隊員も、昨日全員一時帰国することができました。
トイレに紙を流せるありがたさと、コンビニと言う宝の山に感動しています。
1日も早く各国の状況が良くなりますように。

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