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米国株価指数先物上昇で上昇スタート。中国の緩和期待でインバウンド関連が活気づく(2022年12月27日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

今日のポイント

市場総括

2022年12月27日の東京株式市場は続伸しました。終値は前営業日比42円00銭(0.16%)高の2万6447円87銭でした。

前日の米国株市場はクリスマスの振替休日で休場。参考にする材料が少ない中、米国株価指数先物の上昇、インバウンドへの期待を背景に上昇してスタートしましたが、午後から減速しました。年末に注目しておきたい銘柄の説明とと共に、本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

米国市場はクリスマス休場。

日本市場の動向

日本市場は米国市場が休場で材料が不足していましたが、米国株価指数先物の上昇が好感され、買いが先行してスタートしました。中国のコロナ規制緩和の動きで、インバウンド関連銘柄が物色され、買いが入りました

上げ幅が200円を超える場面もありましたが、世界的な景気同時減速への懸念は根強く、積極的に上値を追う売買は見られませんでした。

中国政府が中国入国時に義務付けている強制隔離を2023年1月8日から撤廃すると発表したことが好感されましたが、午後は上げ幅を縮小する動きに変わりました。

インバウンド関連業種が買われ、小売業、空運業、サービス業が上昇、前日は利益確定に押された銀行業、保険業が早速反転しました。自動車関連が売られ、東京エレクトロン、アドバンテストなど主要な半導体関連が売られ、電気機器、機械業種の売りが目立ちました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は上髭が長い陰線を形成しました。前日の終値から上放れしてスタート、上向けのギャップを2日連続で開けました。ただし、始値は割り込んだので、上昇の勢いは弱まったことになります。

Google Finance より引用

上昇勢いは弱まりましたが、25日移動平均線乖離率は-4%を下回ったままなので、まだ安値圏で、9月末の状況を参考にすると、調整を挟んでからの反転も考えられる形です。

高値では26,600円を超える場面もあり、26,500円のレジスタンスを突破することを試みましたが、終値では再び割り込んで終わりました。

商いは前日より増えたものの、2兆円を割り込んだ薄い状態が続きました。東証プライムの売買代金は概算で1兆9955億円、売買高は8億8908万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1293、値下がりは471銘柄、変わらずは74銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

本日も2兆円を割り込む薄商いの中、前日の戦略で「保険業、銀行業はついに利益確定が出たので、年明けからの反発には期待してみましょう。」と解説した2業種は本日より早速反転、上昇率上位につけてきました

材料が不足していることから、話題になる分野への関心が高まっているのは間違いありません。特に筑波銀行<8338>、七十七銀行<8341)などの地方銀行の上昇が目立ちますので、チェックしてみてください。

日経平均全体としては好材料がない中でも上昇して終わったことが注目に値します。午後から戻して終わりましたが、マイナスに陥ることなく、プラスで引けたというのは現在の相場においては意味が大きいでしょう。

残りの3営業日。そろそろポジションは片付けながら、来年の注目銘柄をピックアップしていきたい時期です。本日より2023年以降、中・長期的に取り組みたい銘柄を有料メルマガで取り上げていくので、購読者の方はチェックしてみてください。

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銀行・保険業の切り返しが早すぎてついていけないと声も聞こえてきますが、勢いがつく時の注目業種とは普通に起きることです。まさしく「押し目待ちに押し目なし」。

しかし、近いうちに堀の深い調整は訪れるので、継続して注目しましょう。

各市場の動き

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