(2023年2月10日 日経概況)
「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。
こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。
市場総括
2023年2月10日の東京株式市場は4営業日ぶりに反発しました。終値は前営業日比86円63銭(0.31%)高の2万7670円98銭でした。4営業日連続で変動範囲100円以内の小動きが続きました。
米国市場が下落したことを背景に売りが先行してスタート、ナスダック市場の下落で、主要半導体銘柄が下げることで下げ幅を180円まで広げる場面がありました。好決算の銘柄に買いが入ることで午後に入ると下げ幅を縮小、上昇に転じる場面もあるなど、迷いの強い相場でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場の動向
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、前営業日比249ドル13セント(0.7%)安の3万3699ドル88セント、ナスダック総合株価指数は続落して、前営業日比120.941ポイント(1.0%)安の1万1789.579で取引を終えました。
長期金利が上昇してハイテク関連銘柄に売りが出ました。米国市場は直近の高値付近に止まって推移する持ち合いが進行中で、上と下、どちらに振れてもおかしくない位置にいます。
来週は1月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えており、内容を見極めたいとの様子見ムードが強く、持高を調整する売りが優勢でした。
日本市場の動向
日本市場は米国市場が下落したことで下げスタート要因となりましたが、為替市場で円安・ドル高が進んでいることを背景に買いが先行してスタートしました。前日の決算で注目が集まった東京エレクの好決算を好感した買いが進み、一つの銘柄で68円を押し上げるなど、堅調な業績を発表した銘柄にはしっかり買いが向かいました。上げ幅は220円を超える場面もありましたが、日銀総裁人事、来週のCPI発表などで上値を追う動きまでにならず、利益確定して上げ幅を縮小する動きで今週の取引を終えました。
金融系が再び強くなり、銀行業、保険業の上昇が目立ちました。鉄鋼、機械、その他製品など景気敏感業種が買われ、パルプ、ガラス、ゴム製品など素材系もしっかり。
原油関連が下げ、鉱業、石油・石炭製品が下落、不動産業、空運業、金属製品に、情報・通信業も下げ、景気敏感業種の非鉄金属も下落しました。
日本市場のテクニカル分析
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。 前日の終値から上離れしてスタート、そのまま上昇して実体同士が触れない上向きのギャップをあけました。
前回の高値が形成されていた27,750円付近では抵抗にあって、戻して終りました。2万7500円の抵抗を突破しましたが 次は27,750円突破が課題になりそうです。
週足では上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。陰線ではありますが実体が先週の実体から離れて、上向きのギャップを開けました。週足では高値を切り下げ続けていますが、安値が一定の価格帯で止まっているので、三角保合を作りつつあります。
1月13日以来の売買代金で盛り上がり、東証プライムの売買代金は概算で3兆4509億円、売買高は13億9618万株。東証プライム市場の値上がり銘柄数は808、値下がりは946、変わらずは82でした。
各市場の動き
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