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下落スタートも様子見で戻し。米高のCPI発表に備えてポジション調整(2023年2月13日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

今日のポイント

市場総括

2023年2月13日の東京株式市場は2営業日ぶりに反落しました。終値は前営業日比243円66銭(0.88%)安の2万7427円32銭でした。4営業日連続で変動範囲100円以内の小動きが続きました。

米国市場が下落したことを背景に売りが先行してスタート、ナスダック市場の下落で、主要半導体銘柄が下げることで下げ幅を180円まで広げる場面がありました。好決算の銘柄に買いが入ることで午後に入ると下げ幅を縮小、上昇に転じる場面もあるなど、迷いの強い相場でした。
本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

週末の米国市場は反発と続落してまちまちな動きとなりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、前営業日比169ドル39セント(0.5%)高の3万3869ドル27セント、ナスダック総合株価指数は3営業日続落して、前営業日比71.459ポイント(0.6%)安の1万1718.120で取引を終えました。

Google Financeより引用
Google Financeより引用

先週末に発表された強い米雇用統計や、ミシガン大学の消費者調査で1年後の予想インフレ率が前月から上昇したなどが、利上げ停止への期待を後退させ、ダウは売りが先行しました。

売りの勢いは続かず、堅調な経済指標は景気の強さを示すことでもあることから、投資家心理は改善、ディフェンシブ業種を中心に買いが入りました。一方、長期金利が3.7%台まで上昇したことを材料にナスダック銘柄には売りが広がりました。

日本市場の動向

日本市場は週末の米国市場でナスダック指数が下落したことを背景に売りが先行してスタートしました。ハイテク関連・半導体関連など幅広い分野で売りが進み、テクニカル的な節目の移動平均線を下回る場面もありました

400円を超える下げ幅の後、売りが一巡すると、安値をさらに売り込んで下げを深めることにはつながらず、戻りを試しながら終わりました。

今週の米国市場には主要な経済指標発表の予定が相次ぎ、ポジションを一方的に傾けることはできず、ポジション調整で戻した格好です

原油市場が急反発したことを材料に原油関連が強い動きを見せました。鉱業が上昇率1位、石油・石炭製品が4位に浮上。鉄鋼、海運業が上昇率2位と3位につけました。

米国市場の長期金利上昇で銀行業が買われ、円安の流れを受けて、自動車も堅調でした。ナスダックの下落で半導体・ハイテク関連が厳しく、精密効き、電気効き、金属製品などが売られました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は下ひげが長い陰線を形成しました。 前日の終値から下離れしてスタート、そのまま下落して下向きのギャップをあけました。安値は75日線を下回り、200日線に接近しましたが、支えられて戻して終わりました。

Google Financeより引用

支えになると期待されていた27,500円を割り込んで終わったことから、投資家心理は悪化しますが、下げトレンドに転換するための下げとなるためには明日も本日の安値を割り込んで下げる必要があります

週末の投資戦略で伝えた通り、神経質な展開が予想されるので、下げが大きいと行っていきなり大きい資金で空売りを仕掛けることには慎重になる必要があります

東証プライムの売買代金は概算で2兆6670億円、売買高は11億5925万株。東証プライムの値下がり銘柄数は1181、値上がりは583銘柄、変わらずは72銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

週末の週間展望では神経質な動きが予想される一週間と解説しました。初日の月曜日から朝方はギャップをあけてのダウンスタート、その後は長い下髭を残して戻るように見えましたが、ギャップを埋めることができず、陰線のままで27,500円の節目も割り込んで終わりました。

日本市場は短期の転換点を迎えることになります。明日は大方の決算結果が出揃い一つのニュースで一喜一憂する要因は取り除かれます

明日以降の動きが上半期のトレンドを決める正真正銘の動きになりますが、それでも今週は外部要因を考慮して方向感の出にくい動きが続くことでしょう。本日の下げで空売りを多く取り入れるべきかというのも週末の戦略でアドバイスしている通り、すぐに切り返す動きも想定されるので、控えめにした方がいいということです。

その他、なにに注目するかはこれから大きな動きになるところです。皆様もマスコミや周りの反応を通じてすでにご存じだと思いますが、先週末から世の中はChatGPT、Bardで盛り上がっています

要するにChatGPTの攻勢に慌てたGoogleがBardをお披露目したものの、最初から誤りがあるとの指摘で撃沈ということです。他の一過性のテーマと異なり、ChatGPTを含めたAI、特にジェネレーティブAIの分野は継続して注目され、大きなストリームを作り出し続けるテーマなので、テーマを追いかけるなら適しているでしょう。

日本の場合は、ChatGPTを利用したサービスを開発するところが着目ポイントでしょう。

各市場の動き

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