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コミュニケーションの脳内回路

コミュニケーションにおいて、男性は結論を見据えた会話を、女性は会話の過程を重視する、というのをよく聞く。理性で制御できる男性脳、感情豊かな女性脳、みたいな。男女のケンカにおいても結局どうしたいの?と苛立つ男性と、結論云々関係なくヒステリックに喚き散らす女性、みたいな。後半私の偏見入ってますけど。

学生時代、女子生徒の多い部活に属して嫌というほど女のヒステリックを客観的に感じてきた私は、自分はそうはなるまい、と心掛けているつもり。小学生の時の作文でも担任教師から「文章がクドい」と言われ、こういう飾りたい文章については別だけど、できるだけ修飾表現は削ぎ落して文章を組み立てているつもり。

しかし、やっぱり私は女性脳なんだな、と思ってしまったことがある。それはパートナーとのやりとりだ。遠距離でただでさえ会う時間を作るのが大変だというのにこのコロナで行き来が困難になった。だから、一緒にできるゲームをやる、ということが何度かあった。

その中の一つが『Keep Talking and Nobody Explodes』。完全爆弾解除マニュアル、ともいうやつ。これは一人は処理担当者としてゲーム画面の爆弾を解除し、もう一人は分析担当者としてゲーム画面を見ず、処理担当者から爆弾の状態を教えてもらいながら解除方法をマニュアルに沿って伝える、というもの。コミュニケーションが大事になってくる。

最初は私が分析担当者、パートナーが処理担当者。効率の良いやり方がいまいち掴めず、マニュアルに沿って「この装置ある?」「この色の線は?」みたいな感じで聞きながら解除を進めるも、合間合間にテンパってリアクションを挟んだりしたためにタイムオーバー。一度やってからはやり方がわかってスピードは上がったもののどこか消化不良感があった。

何回かやって担当を交代。パートナーが分析担当者、私が処理担当者。画面や操作性がわかっているせいかパートナーの説明がわかりやすい。あと、私の方もマニュアルの内容がなんとなくわかっているおかげかパートナーの言わんとしていることが察することができる。それにしてもパートナーの説明は無駄がなく、淡々としていてわかりやすかった。

淡々としている、というのがポイントなんだと思う。たかがゲームだけどテンパっている感じが声にも言葉にも出ていた私に対して、パートナーにそれがなかった。いや、ないことはないが少なかった。これはたぶん、結論を導き出そうとする最短距離で言動を発しているからであって、私の場合テンパる、という気持ちの寄り道が多かったのだ。

これがコミュニケーションにおける男女差というやつか、というのを感じた。手数を少なく結論を導き出せるのカッコイイ!と思ったのでなるべくそういう思考回路になれるようがんばっているつもり。パートナーと私の場合、理系文系の差もあるとは思うが。でも、どんなに頑張っても生まれ持った直らない部分もあるんだろうし、特性というものに対してはうまく付き合っていくしかないんだろうな、とは思う。そのコミュニケーションの感覚の違いでトラブルが起きた場合、まずは冷静に、開き直ったりせず対処していけるよう理解も深めていきたい。

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