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学生との対話③ コロナ禍によりビデオ通話が広まったことは、医療連携を推進する助けになりますか?

 なると思います。新型コロナ感感染症の拡大以降、webを用いた会議が当たり前になりました。この傾向は病院においても同様です。今のところ、webを用いた医療連携は特殊の範疇にあると思いますが、おそらく、どんどん進んでいくと思います。医療連携においては、患者情報が多ければ多いほどよいので、良い医療連携を目指せば、自然とそちらの方向に進むと思います。

 しかし、注意しなくてはいけないのは、webを使えば良くなるというわけではないということです。講義でもお話をしましたが、在宅医療と病院医療の間には、医者同士の間に、まだ、話しにくい壁が存在しています。この壁をなくす地道な努力をしなければ、webが導入されたとしても、根本的な解決にはならないと思います。

 医療は、結局、人と人の関係性の上に初めて成り立つことを、新型コロナで「人と人が断絶される」経験をたくさんしたことで、心の傷のようにして感じています。

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