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牡牛座6度「深い峡谷に架かるカンチレバー橋」 #サビアンシンボルのタロットワーク

カンチレバー橋ってなんだろう? 日本語では「片持ち梁橋」、片側だけで支えられた空間に水平に突き出る構造を作って作られた橋。身近なものでは歩道橋などがこれにあたるようです。ジョーンズ版だと単純に「峡谷に架けられた橋」というシンボル名です。

ルディアによれば「グループ協力による分離の克服」の度数です。剥奪や孤独に苦しんできた人は、集団プロジェクトに参加することで、感情的な人生に新たな実体を与えることができます。大きな進化のための挑戦とは困難の克服を意味します。進化する人間は深淵に直面します。それはもはや個人的な空虚、つまり「開いた墓」ではなく、裂け目は人間の進化が進むべき「土地」の一部です。峡谷に橋を架けるには、過去の遺産に基づいて、グループ全体の集合意識の力を通じてつながりを構築する必要があります。

ジョーンズによれば、これは意識的な手段によって自然の困難を克服することと、個人のアクシデントや不便さからの独立を象徴しています。物理的な限界を個人的または社会的な資産に変える方法は常にあります。キーワードは「橋渡し」です。肯定的な場合、この度数はその力の究極の利益を達成する直接的で実用的な本能であり、否定的な場合、近道を愛し、日常生活の義務から可能な限り逃避することです。

サビ研でのSUGARさんによれば、この度数はライフラインを作ることです。渓谷に橋をかけるのは命がけの試みであり、生命線を作る行為です。

ルディアは「グループ協力」と言っていますが、ジョーンズだと「個人的または社会的」で、特にみんなで架ける橋に限定はしていないように読めます。

谷に架ける橋は5度での「開いた墓」の穴を埋めることを連想もさせますが、ルディアはそれよりももっと社会的なもの、個人的欠損ではなく、人間進化のために乗り越えるべき深淵と言っています。

スプレッド

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1.深い渓谷
2.橋

横位置のカードは正逆を読みません。自分の目の前で左右に伸びる深淵をイメージしてください。橋はそれを乗り越えるように架けます。進化のために乗り越えるべき深淵と、それを乗り越えるために必要な架け橋です。

いつもなら全部のカードを引いてから読みますが、今回はまず1枚目だけ置きそれを表にして読んだあとに、2枚目のカードをその上に架けるように置いてました。まだ橋のない渓谷の深淵を実感するためです。

リーディング結果

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1.深い渓谷:ワンドキング
2.橋:カップ5逆

ワンドキングの深い渓谷は、なんでも自分一人でやろうとして先に進めない、という深淵。自立の意欲や情熱の姿勢が、前進を阻んでいる。ルディアの言う「グループ協力」を無視してワンマンでやろうとして進化できない様子。

カップ5逆の橋は、ネガティブな感情の克服によって深淵を乗り越える。悲しみを払拭すると、進化のために断絶を乗り越え前進していける。

カード同士の関連

橋が架かる前、カップ5逆は正位置だったと考えることもできます。ワンドキングは悲しい王様だった。悲しいから一人でやろうとして、断絶を乗り越えることができない。いくらキングでも橋を一人で架けることはできない。キングが悲しみを取り除ければ、人に頼んで橋を架けるのを手伝ってもらうこともできそうです。

ではどうやって悲しみが解けるのか?というと、ひとまずワンドキング的な姿勢や立場を止めることによって、と考えられます。しかしせっかく王様をやっているのに王様をやめられるのか?という疑問もあります。

2枚組のスプレッドに特有の問題ですが、この2枚のカードのエネルギーは現在、分かちがたく連動してしまっているように感じます。つまり「悲しい王様」か「王様をやめて悲しくないか」のどっちか!という二択として読めやすいのですが、必ずしもそうではない道、例えば「悲しくない王様」状態があってもいいわけです。

しかしここではとりあえず「王様一人じゃ橋架けられないでしょ〜」という読みに留めておきます。もしかしたら、今後の展開によってさらにヒントが出てくるかもしれません。

他の度数との関連

ワンドキングは牡羊座29度「天球の音楽」で内なる声として登場しました。宇宙の調和の巨大な和音の中で、自分の意欲を持ったことに取り組むことが求められていましたが、スプレッド全体では調和が取れているようで取れていないちぐはぐさもあり、ワンドキングは不滅の楽器としての私であった正義により行動を規制、制限されていました。実際に内なる声を表現するのはキングではなく楽器である正義なので、正義色が強いワンドキングになる。ルールがはっきりしたバランスの取れた表現しかできないワンドキングです。もしかするとこの規制によって、今回のカップ5的な悲しみを抱えている、という読みもありえます。

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ということは、今回の深淵もワンドキングそのものの問題ではなくて、その表現方法の問題かもしれない、というヒントも見えてきました。

みなさんのカード

今日もみなさまトライありがとうございます! ご自身のネイタル天体の度数でやってくださる方の結果も興味深いです。ソーラーリターンのみなさまおめでとうございました。

牡牛座5度

牡牛座4度

牡牛座3度

牡羊座14度

牡羊座30度

なんだかtwitterの調子悪くないでしょうか?(新機能のせい・・・?)通知が届かなかったりハッシュタグに表示されなかったりする方のつぶやきもあって、確認できない方がいたらごめんなさい〜

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。このワークについての詳しくはこちら