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双子座2度「サンタクロースが暖炉の前に吊るされた靴下を密かに満たす」 #サビアンシンボルのタロットワーク

子供のようなピュアな心で信じる人にとって、サンタクロースは実在しています。しかし理性的にそれを検証し始めると、ただの迷信となって消えてしまうでしょう。「夜、眠っている間に来てくれるんだ」という熱心な期待と信仰によってサンタクロースは具現化し、プレゼントをこっそり靴下へ入れておいてくれます。これは心の純粋さにもたらされる祝福です。

1度ではガラス底のボートから、海中(集合無意識的な領域)を見下ろしていました。2度では天(超意識的な領域)からサンタクロースが寝ている間にやってきます。この二つには「海中(集合無意識)/天(超意識)」、また「見ることで驚きが出現する/見ていないうちに驚きが出現する」の対照関係があります。2度では見えないものを信じるイノセンスな心が必要とされますが、それは1度の「驚き」の体験があるから持てる純粋さかもしれません。「こんな驚異的な世界があるなんて! だったらサンタクロースもいるよね!」というように。

靴下は「この中にサンタがプレゼントを入れてくれる」という共通認識への信頼によって吊るされます。これがあるのでサンタからの祝福を受け止めることができます。牡牛座29度靴職人では、足は「理解」の象徴であり、靴はその理解を保護するものでした。靴下も同じく足を保護するものですが、靴のように直接地面に立つものではなく、より内面的なものと言えるのかもしれません。

スプレッド

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1.靴下
2.サンタ
3.中身

靴下は「ここに吊るしておくからサンタさん絶対来てね!」という期待と信仰を示します。これがあるから祝福を受け止めることができます。

サンタはイノセンスな期待と信仰の具体的な現れです。

中身は天からの贈り物、霊的領域(超意識)からの新しい祝福です。

リーディング結果

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1.靴下:ペンタ3逆
2.サンタ:ソード10
3.中身:ソードキング逆

ペンタ3逆の靴下、「働かなくても儲けられますように!」という期待かもしれない。確かにサンタのプレゼントとは、物質的な生産性が発展した結果得られるものではありませんが・・・。

サンタはソード10。理念の完成として具体化する。寝ている間に来るので直接見たり触れたりできないけれど、期待と信仰によって具体的に存在できる高度な知性の存在が示されているのかもしれません。

中身はソードキング逆。賢さによって教える能力と立場を持つ人物の逆さなので、そうした立場から離れてもよい、という祝福。ソード10が持ってきたのにソードの逆位置なのは不思議です。ただソードのような理性的な考えを持っていてはサンタを信じることはできない(サンタそのものは理性的な存在だが)と示しているのかもしれません。

これは「サンタが来る前はどうだったのか」を考えるともう少し理解しやすくなります。サンタがいないのでソード10は逆位置。ペンタ3とソードキングは正位置で働いていたと考えてみます。キングは高い知性を使い人を教えることで物質的・経済的・社会的な発展や生産性を作り出していました。しかしソード10はないので、完成された知恵がないまま、それを人に教えていたことになります。「完成された知性は存在する!」というイノセントな期待と信仰を持つとそれは実在し、そこに完成された知性があるのだから別に教えたり高い立場を持つ必要はない、と理解するのかもしれません。

今回、ソードのコートカードと数字カードが矛盾する形で出ています。この場合はコートカードが「表面的な姿勢や立場」、数字カードを「実質」と考えると読みやすいです。ソードキング正と10逆なら、表面的には人に教えようとする立場にいるが、実際には完成された知性がない。外面と内実がうまく噛み合っていない状態だと言えます。サンタが来ればその外面と内実が逆転する。でもサンタそのものは見たり触れたりできず、「立場を降りていい」という祝福を受け取ることでしかその存在を確かめられない。矛盾と葛藤も感じられます。

みなさんのカード

双子座もみなさまトライありがとうございます!

双子座1度


サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。自分なりの解釈もしています。
このワークについての詳しくはこちら