見出し画像

牡牛座8度「雪に覆われていない土地のそり」 #サビアンシンボルのタロットワーク

ルディアによると「予想される状況を予測して準備することの価値」の度数です。伝統的な技術の産物である「そり」(牡牛座6度のシンボルを参照)と、未来の状況を予見し、それに備えなければならない人間の能力。この能力は牡牛座7度のシンボルと関連します。というのもサマリアの女は、人間の進化の未来について、別の無意識の感覚ではありますが、啓示を受け取る能力を持っていたからです。人間は過去の知識や技術を使い、まだ来ていない段階の要求に応える準備をしなければなりません。「未来志向の想像」の価値だけでなく、自然の成り行きに従うことの大切さを理解する必要があります。

ジョーンズによると 人間が日常生活の問題に直面したときに、いつでも助けを求めることができる魔法のシンボルです。このシンボルには、人生の敗北を助長する偶然を必要以上に受け入れるストレスも含まれています。自然は現実をサポートする手段において常に惜しみないので、この乗り物に雪が必要なのは、最も想像力を絶する状況下でのみです。キーワードは「維持、持続(SUSTAINMENT)」。肯定的な場合、この度数はまだ実現されていない大きな可能性に自分自身を効果的に連携させることであり、否定的な場合は、あいまいな希望の中でフラストレーションを明るく許容します。

サビ研でのSUGARさんによれると、これは「青田買い」の度数です。仕込みの大切さ。

まだ雪は降っていませんが、そりはその時のための備えとして伝統的な技術で作られました。これは6度で橋を架けたのと同様の技術です。未来を予測し準備を整える能力ですが、必要以上に心配性になってストレスを抱えたりもするようです。

スプレッド

画像1

1.ソリ
2.雪

ソリは予測される状況に対する備えです。雪は現状ではまだ大地を覆っていませんが、そうなることが予想される状況として読みます。

リーディング結果

画像2

1.ソリ:ソード5逆
2.雪:ペンタクルエース

ソード5逆のソリ、予測される将来に向けて戦いを終わらせておく。異なる意見がぶつかり合う議論の除去。そんなことは無駄になる、もしくはしっかり議論を終えて結論を出しておく。

ペンタクルエースの雪は、まだ現状としては存在していないエネルギーですが、ソリを必要とする未来のはじまりの可能性です。物質的・経済的・社会的なエネルギーがスタートする未来が予測されている。

カード同士の関連

現実になにかがはじまっていくのだから、机上の空論で喧々諤々やっている場合じゃなくなる、という予想がされています。「これはこういうものだ」「いや違う、こうだ」という話し合いはもうそのはじまりの障害となるだけ、「もうそれがそこにあるのだから、こういうものでしかない」という見方をしなければ、雪に埋もれて動けなくなってしまう、そのために議論はもう止めなければならない、というソリが作られました。

「この天気予報は当たるのか、はずれるのか」という議論は、結果雪が降ろうが降るまいが無駄、というようにも読めます。

他の度数との関連

ペンタエースは牡羊座5度「翼のある三角形」での翼の片方と、牡羊座19度「魔法のじゅうたん」の、空を飛ぶものとして2度登場しています。雪も空を舞って降るため、空とつながりのあるカードと言えそうです。

ソード5は登場頻度が多いです。正位置で牡羊座8度「帽子」、その後はずっと逆位置で牡羊座14度「大蛇」の男性、牡羊座20度「鳥にエサ」をやる少女、牡牛座3度「クローバーの芝生」。最初に自然の力をガードする帽子だったのが、ここで自然に対抗するソリとして逆位置になっていると、やや頼りなさも感じてしまいます。あるいは「自然と対抗する」行為自体が無駄だと感じ、その後の逆位置の連続も出てきているのかもしれません。

だとすると、逆位置のカードは「ソリを作っていない(自然に対抗するのは諦めている)」という可能性も出てきました。

みなさんのカード

今日もどうもありがとうございます!

牡羊座7度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。このワークについての詳しくはこちら