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数秘術について簡単なまとめ

タロットの小アルカナを数字から読む方法がわからない、という質問があったので、何回かに分けて数字の説明をしていきたいと思います。

1〜10はエネルギーの働き方が変化していく段階を示しています。

1 はじまりの力

エネルギーがはじまる。それは原始的でまだ洗練されていないけど、そのもののエネルギーを強く押し出そうする。良くも悪くも自分しかいない状態。なにもなかったところに存在するための鮮烈な力。始まる力はあるが後先は考えられない。そのエネルギーの本能なので自分を客観視できず、自分が何者かもよくわかっていないかもしれない。

2 受け止める力

1に対してもう一つ別のエネルギーが現れ、自分から押し出すだけでなくそれを受け止める姿勢が出てくる。光か闇か、白か黒かみたいな二極化された世界。1で押し出したパワーの見直しや反省、真逆の意識。感受性。第二の選択肢や可能性の登場。二極あることが重要なので、どちらかに確定はできない。

3 発展させる力

2で受け止めているだけでは気が済まなくなり、もう一度1的な押し出しをしようとする。でも2で受け取ったものも使えるので発展的に可能性が増加。1と2の統合。二極の中間や第三の選択肢を提示でき、「白と黒だけじゃなくグレーもあるじゃん」とグラデーションの中の無限のグレーを取り出したり、「色もあるじゃん」とカラフルな世界を作ることもできる。とにかく増幅、発展しようとするのでまとまりはつかない。

4 安定させる力

3の発展に落ち着きを与える。3で無限に広がっていくと収集がつかなくなり、安定が欲しくなる。安定のために秩序やルールが作り出され、それに従って状況が制御される。整理、パターン化、固定や鎮静。動きのないことによる安定。状態が維持されるが変動はしにくい。

5 衝撃を与える力

4の安定と秩序を破って遊びたくなる。型破り。4が作った型があるからこそ5はそれを壊せる。安定・鎮静に飽きて揺さぶりをかける。周りと競い合ってぶつかりあう力。爆発力。衝撃を与えて新しいものを取り込む力はあるが、その結果を取りまとめることはできない。

6 調和させる力

5の破壊行為に耐えられなくなり「まあまあ」と入ってくる調停。対処方法が編み出され調和がもたらされる。5の突出に対し双方向で平等なやりとりを作る。応用力が高い。バランスの取れた関係性だが、その関係性の中に囚われ個人プレーはできない。

7 突進する力

6の調和や平等の中に埋没していられなくなり、再び突出しようとする。5は壊そうとしたが、7はギャップや落差を激しくしようとする。この差によって一方通行性が生まれる。風船の口から空気が勢いよく吹き出すのは風船内と外で圧力の差があるからで、吹き出た空気はもう元には戻らない。また7は8に対して一点だけ不足を感じており、その不足を埋めようとして走る。突進力はあるが止まれない。

8 圧縮する力

7にとってのゴール、ゴールしたから停止する。「八方塞がり」の言葉のように、風船の口が縛られ全方位が密閉され、空気が中に保たれる。中心に向かってエネルギーが集中。集中があるので密度が高まり、強固で濃密になるが、圧力もかかって動きにくくなる。4は動かないことで安定したが、8では圧力がかかることで安定。

9 問いかける力

8での中心点の集中から離れたくなる。8で凝固して動かなくなったものから、まったく新しい価値観を求めて旅に飛び出す。周囲八方向にある世界に疑問を持ち無視するので孤独にもなる。1〜9の体験をまとめるための問いかけをしながら、理想の答えを探して彷徨う。ただし答えはないので9のままだと無限に彷徨い続ける。

10 まとめる力

9が持っていた問いの答え。答えがない段階では無限の可能性もあったが、実際に答えが出てみるとそれは問いより小さい世界での落としどころになる。ある限定された範囲での完成。1の原始的なエネルギーが、具体的などこかに定着し実現された状態。一つのサイクルの終わり。全体の中の一部となるから全体が完成するが、それは全体の中に取り込まれたということでもある。

おわりに

ある数字は一つ前の数字を乗り越えるようにして次へ進んでいきます。数はダイナミックに変化しながら展開するのです。

次回はまた別の角度から数字について見ていきたいと思います。



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