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5/19◎スプレッド解説記事を書く/タロットが天地創造より前からあったとしたら?

●これまでしばらく自分のサイトのブログで日記を書いていました。今日からnoteで書くことにしてみます。昨日までの日記をもし読みたい方がいたらこちらからどうぞ

●以前作った「お年寄りになったあなたスプレッド」をセルフリーディングで読み解くための解説記事を公開。

これは、以前「本日のゾ占い」というtwitterでの企画で毎日作っていたスプレッドのうちの一つ。このとき作ったスプレッドが180個くらいある。それをプリントアウトしてカード状にし、何日かおきにランダムに選んで解説記事を書くことにした。

ゾ占いのスプレッドをカード化したもの

ランダムに引くことで、「今、自分がもう一度フォーカスするべきスプレッド」あるいは「今、必要とする人がいるスプレッド」が登場するのでは、というカードリーダーらしい考え方による。

発表当時は毎日作る方が忙しすぎて、一つずつのスプレッドをじっくり考えることができなかった。改めて記事にしていくと、自分がどういう意図でこういうスプレッドをデザインしたのかが見えてくる。

●レイチェル・ポラック「A WALK through the FOREST OF SOULS」を引き続き読む。今まで読んだ中で一番大胆なタロットの本かもしれない!

今日は「もし神が世界を創造する前からタロットがあったとして(!?)」という話をする章。

ユダヤ教のトーラー(律法。タロットでは女教皇が持っている本として登場する)は世界が作られる前から存在した。神は宇宙より先にその設計図としてトーラーを作り、それを参照して天地創造をした、という考え方が元になっている。おもしろいのは、神は自分自身がトーラーに縛られることを許し、神もトーラーに従ってしか行動できない、という点。神だからといってなんでも好き勝手できる自由を持つ訳ではない。

ポラックさんも「トーラーが天地創造以前から存在する」という神話を原理主義的に信じている訳ではない。

私たちは神話に知恵を見出すために、神話を文字通りの事実とみなす必要はありません。神話やタロットカードを文字通りの事実として信じることを捨ててこそ、神話の奥深さや謎に迫ることができるのだと、私は主張したい

だからこそ、「タロットが世界創造以前からあった」という新しい神話を語ることで、それが事実かどうかに関わらず大きな知恵にアクセスできるようになる。

19世紀のエソテリック・タロットの研究者たちは、TARO(タロット)とTORA(トーラー)をアナグラムによって同一化した。世界創造より前にトーラーがあったなら、世界創造より前にタロットがあったとしてもよいことになる。

「神がトーラーの代わりにタロットに相談して世界を作った」という神話を考案したあと、ポラックさんはその想像力を試す必要性を感じ、タロットで6つの質問をリーディングしていく。

  • タロットは天地創造以前から存在したのか?

  • 神はどのようにタロットを使って世界を創造したのか?

  • 神はタロットに縛られているのか?

  • 神と私たちのパートナーシップとは何か?

  • そのパートナーシップにおける私たちの役割は何か?

  • 神の役割は何か?

こんな問いかけをタロットにしてもいいんだ!という自由さが本当に素晴らしく、エキサイティング。

●「降着 Accretion」という興味深い原理も提示している。これはあるリーディングの結果によって、そこで登場したカードに新しい意味合いが付与される、というもの。

例えば、タロットに「魂とは何か?」と質問し、カードを引いてそれをリーディングしたら、そのカードには質問に関連する意味合い、つまり「魂」に関する意味が付加される。別の質問を立ててそのカードが登場したら、その結果は魂に関係する可能性がある。

ポラックさんは「この原理に注目する本は少ない」と言っているが、確かにこういうことは現実にガンガン起こる。カードの意味はリーディングを繰り返すたびに少しずつ変化していく。