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牡牛座23度「貴重な宝石でいっぱいの宝石店」 #サビアンシンボルのタロットワーク

強烈な火山の熱と圧力など、長く厳しい自然のプロセスで作られた原石を、洗練された職人技でカットし磨き上げられてできた宝石。自然物である原石の価値と、職人の芸術的な技の価値、両方が高く評価され、この宝石を買った人に名声をもたらしてくれます。宝石は文化的資産の最高峰です。宝石店にはそうした宝石が数多く並べられ、社会の中へ売り出されています。

このシンボルは自然が引き起こした結果を、文化的に獲得された技術で磨き上げ、製品に仕上げることで、社会にその価値を証明するプロセスです。

12度ウィンドウショッピングでは社会的な欲望を植え付けられましたが、宝石店にはそうした社会的欲望対象の頂点ともいえる宝石があふれています。18度で欲望を詰め込んだバッグを一度空にしたからこそ、真の高い価値が集結したのかもしれません。

20、21度のサインや兆候を見抜くインスピレーションと、22度の信頼によって大きな危機を乗り越えてきたからこそ、モノの本物の価値を見抜き、それを加工することまでできるようになりました。その価値を世の中にきちんと知らしめるために宝石店があるのです。

スプレッド

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1.宝石店

宝石店は自然が作り上げた価値を、人の手によって洗練し、社会的に証明するプロセスを示します。これはその人が自然に育ててきた「個人的な価値」を、どう洗練させて社会に確認してもらうのかのプロセスです。

(今回もオールリバースによってスプレッドを再考しました。最初は「原石/職人技/宝石/宝石店」とゴチャゴチャカードを並べていたのが最終的にこうなりました。枚数多くしすぎると読みにくくなると思いますが、もし物足りないと感じたらどれか追加してみてもいいかもしれません)

リーディング結果

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1.宝石店:ペンタクル9

今のままでも充分だとしても、さらなる物質的・経済的・社会的発展を目指す姿勢が、自然のままの価値を洗練させ、社会に確認してもらうためのプロセスになる。

そのまんまのカードが出たな・・・という印象です。ゾンビタロットのこのカードは、危機であったゾンビを人間の手でコントロールし、召使い化できるようになったのでゾンビやそのエサが売買されるようになった、そのお店の絵です。危機を克服し、手なづけたからこその価値。火山の熱や圧力によって作られる原石は自然の脅威と裏表ですが、危機を克服したからこそ掘り出し、加工できるものだと言えます。

みなさんのカード

みなさま本日もトライありがとうございます!

21度

22度

ワークについて


最近このワークについて思っていること。サビアンシンボルの一連のプロセスはやっぱり大きなストーリーになっている。スプレッドを作ることはそのストーリーの各シーンを「戯曲化」することで、各リーダーがカードを引くのはそれを各自で「上演」することなのでは。同じ戯曲の上演でも演出家や役者によって、同じ物語なのに全然別の話が立ち上がってくる、そんなことが起きているみたい。同じカードが出るのは同じ役者が演じている、あるいは手塚治虫や石ノ森章太郎の漫画の、同じ顔のキャラが別の物語では別の人物として出てくる「スターシステム」みたいな。


サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。自分なりの解釈もしています。
このワークについての詳しくはこちら