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「タロットワークブック」よりケルティック・クロス瞑想法を試す

メアリー・K・グリーア「タロットワークブック」については何度も言及していますが、自分がタロットを学ぶとき最も重要だった本の一冊です。

今年はこの本の35周年記念エディション(英語版)が発行されたのもあり、見返す機会も多いです。今日はその中から「ケルティック・クロス瞑想法」をやってみたので、セルフリーディングの結果をまとめてみました。


ケルティック・クロス瞑想法は、実際にカードを引いて占う方法ではありません。瞑想の中で身体の各部位に感じたカードを使います。

デッキの構成が頭の中に入っている必要があるため、ある程度タロットに慣れた人向けです。


セルフリーディング

自分が瞑想の中で感じ取ったカードはこんな。

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自分の好きなカードを選べてしまうのでは?という疑問もありましたが、やってみると自然にそれしかない、というものが突きつけられてきます。

左側のクロスが自分の身体に相応するもの。右の縦ラインは自分が旅する道筋あるいは梯子、取り得る行動の可能性を示します。

カードを読み解き、このような文章へとまとめました(あるカードを読んでいるとき、それ以前に読んだカードの影響を受けた内容になっているのがわかるでしょうか?)。

左のクロス(身体に宿るエネルギー)
(太陽)あなたには物事を明晰に見通す目と、実現や実行のための熱意が備わっている。よりよい場所へ飛び立つ好機を捕まえる。
(塔)あなたは自分が土台としている場所がとても脆いものだと理解している。いつでもよりよい場所へ飛び立てる分、今いるところの危険さを無意識にキャッチしてしまう。あなたは常に「今ここ」から飛び立ち続ける。
(魔術師)あなたは技術を持っている。技術とは実験精神と試行錯誤によって磨き上げられてきたものだ。ある世界にやってきて自分に何ができるのかを探す意欲と意志を、いつでも立ち上げることができる。
(女教皇)あなたはその技術に必要な直感も受け止める。天からの声を捕まえにいくため儀式の力を使う。科学と魔術、両方の力を手にしている。シャーマニックに神秘の情報源とつながる力だ。
(戦車)あなたは自分の力で走る。自分自身を主張していく力。後に引かず障害を乗り越え、自分を前進させていく。あなた自身があなたを乗せて走る乗り物なのだ。
(星)あなたの中には理想が眠っている。全ての行動の基本理念となる霊感。あなたはこの理想に向けて走り、戦う。この理念に照らして今いる場所の安全性を見定める。危険な場所を離れ、理想の実現のために技術と直感の両者を使う。

右のライン(行動の可能性)
(カップの6)あなたの行動は友愛からスタートする。あなたの理想の元でどのように人間同士の感情がやりとりされるべきなのか。その実現のために人と交流することが全ての行動のはじまりになる。
(ペンタクルの6)その後、友愛の精神は物質的、金銭的な交流を作り出していく。仕事や社会的立場が交流の中で作り出される。最初に友愛があり、その次に仕事や利益がやってくる。
(ソードの9)あなたは自分の持つ力を無視することで不安や疑念を持つ。自分の力が存在しないのではないかと疑ったり、自分の足元にある土台の脆さだけにフォーカスし恐れを感じる。自分の力を無視するのは、自分の外側の世界を見ることで自分の力を客観的に振り返る機会でもあるだろう。
(世界)あなたは自分の力だけでなく、その外側の世界に何があるかも見つめることで、恐れも感じたかもしれない。しかしその恐れを乗り越えたところにあなた自身の力と外側にあったものが統合され、大きな達成に辿り着くのだろう。

クロス部分が持っている力であり、ライン部分がそれを使って取り得る行動、と読みました。この場合、ラインのカードは他者とのコミュニケーションを示す絵が多い様子。他者と仲良くするカードもあれば、他者に恐れを感じるカードもある。

クロスが自分自身であるなら、ラインを挟んでさらに右側の空白に「他者」がいる。ラインは自分と他者とのコミュニケーションの各段階を表しているようです。

セルフリーディングは人に説明する必要がないため、なんとなく雰囲気だけ受け取って終わりにしてしまいがちです。でも他者を占ったときのように言葉にしてみるのも大事な作業(と、この本にも書いてあります!)。


6年前のカード

ちなみにこちらは6年前、最初にこの方法で試したクロス。

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このときはライン部分を作りませんでしたが、当時はコミュニケーションに関わるカード(恋人たち、カップ6、ソード6)が自分自身の中に含まれていた。まぜこぜだったものが、今は「自分自身の力と、コミュニケーション行動」に切り離された感じがあります。

過去のリーディングと比較することで、今回のリーディングがより鮮明になってきました。


タロットワークブック

英語版と日本語版を見比べてみると、日本語版は図解の説明や表組が足されていたり、地の文とエクササイズ部分を区別してレイアウトしたり、とても丁寧な作りになっているのがわかります。デザインも美しいし、日本語版超贅沢・・・!


最近この本を読んでいる人が増えてきたから、読書会とかできたら楽しいだろうな〜