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双子座1度「ガラス底のボートが海中の驚異を明らかにする」 #サビアンシンボルのタロットワーク

海の中は地上から見えない不思議でいっぱいですが、ここでは海に潜ってそれを見ているのではなく、ボートの底のガラス越しにそれを見ています。ボートは溺れる危険や海中の脅威に晒されることのない、比較的安全な環境です。意識は直接海に開かれてはおらず、半透明のガラスを通じて海の中の世界を認識します。

海は牡羊座1度でアザラシに抱かれた女性が個人として登場する前の、集合無意識の世界の象徴です。海中では個人同士の境界はなくなり、各存在が個別化されず混ざり合っています。ボートならその中に直接入らず、ガラスという半透明で閉ざされた窓によって「自分のいる場所と海中は別の世界」と自我を保ったまま中を覗くことができます。

だからこそ、ここには驚きと発見があります。驚きは「自分とは異質の存在」との遭遇からしか得られないものです。自他の境界がないところに驚きはありません。ここではそれなりに安全な環境から自分とは別の世界に意識を開き、「こんなものが存在するなんて知らなかった! なんて美しい!」と驚嘆しながらそれを認識できる、好奇心が働いているのです。

牡牛座のプロセスでは自然の驚きを自分の中に取り込んで内在化させていきましたが、双子座ではあくまで自分とは混ざり合わない「外」へ意識が向かいます。

スプレッド

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1.ガラス底のボート
2.海中の驚異

ガラス底のボートは自我を保ったまま、比較的安全な環境から、驚きと発見を持って海中を覗いています。

海中の驚異は、集合無意識のまだ隠されている内容や、現実の新しい次元を示しています。

リーディング結果

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1.ガラス底のボート:ソードエース
2.海中の驚異:悪魔

ソードエース、認識の始まり、知覚のはじまり。風のエレメントである双子座の1度で、同じく風のソードの1が出てくるのはとてもしっくり来ます。ソードは境界線を引き差異を際立たせる力でもあり、「海と自分は別もの」という線引きはしつつ、海の中を知覚しています。

海中の驚異、悪魔。まさにセンス・オブ・ワンダーの世界。海の生き物は恐ろしくもあるけれどもとても魅力的で、目が離せません。人をとりこにしてしまう磁力を持っています。

悪魔は逆位置で、牡羊座1度のアザラシとして登場していました。海から抜け出したけれどもう一度海へ戻る生き物だったアザラシの、海へ戻った姿としての正位置とも言えそうです。

サビアン研究会の音声講座

SUGARさんによる音声講座。聞きながらタロットワークをすすめるとよりサビアンシンボルの理解が深まります!

みなさんのカード

美しい孔雀がたくさん集まりました。!

牡牛座30度

牡牛座29度

牡羊座17度

牡牛座皆勤賞のみなさまもおつかれさまでした!

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。自分なりの解釈もしています。
このワークについての詳しくはこちら