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牡牛座4度「虹の終わりの金の壺」 #サビアンシンボルのタロットワーク

ルディアによれば「天上と地上の自然を結びつけることで生まれる富」の度数です。すべての神話において、虹はつながりのプロセス、あるいは神が命限りのある人間とコミュニケーションをとるための橋を表現しています。虹は決してあなたのいるところで終わらないため、このつながりが個人の意識に何をもたらすかは理解しにくいのですが、それは象徴的で普遍的な富の源です。すべての富は、精神の交流と契約から生まれるものであり、それは約束への信頼に基づいています。これは2度「電気の嵐」を思い起こさせます。光の存在との実りあるつながりなのですから、人は天上の力の誇示に圧倒される必要はありません。これは物質の実体化を伴う自然な種類の「交流」です。

ジョーンズによると、これは物理的な世界の真の刺激の象徴であり、個人と生命そのものの普遍的母体との永遠の契約によって保証される報酬です。そこには常に宝が約束されていて、努力によってスピリチュアリティを顕在化させた物理的な証として、満足のいく補完をしてくれます。肯定的な場合、選択したあらゆるコースで人間を安定させる内的な保証であり、否定的な場合、無益な期待や純粋な空想の探求における無知な放浪によって、すべての機会を失うことになります。

虹は天と地のつながりであり、そこに交流と契約、信頼さえあれば、スピリチュアリティが物質として顕在化した富や宝がもたらされるようです。天から地上に豊かさがもたらされるのは2度「電気の嵐」と同じですが、雷のような衝撃やショックではなく、より穏やかなつながりの表現です。

サビ研でSUGARさんは、この度数に太陽を持つ人物として女優シャーリー・マクレーンと、その幽体離脱体験を描いた映画「アウト・オン・ア・リム」を紹介してくださいました。夢ではなく拡張的な体験として、五感だけではなく神秘的な領域にまで手を伸ばします。

スプレッド

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1.金の壺
2.虹

今回はカードを扇状に並べた形を虹に見立てたスプレッドです。左端と右端のカードを開きます。

金の壺は約束された宝で、天との信頼関係によってもたらされる物質的な富です。虹は天と地、個人と生命そのものの普遍的母体との契約を示します。

リーディング結果

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1.金の壺:ペンタクルクイーン逆
2.虹:カップ2

ペンタクイーン逆の壺、宝、手に入っていないのかもしれません。もしくはペンタクル的な物質的なエネルギーは、天との契約と信頼によってもたらされる宝ではない。せっかく「物質的な富」と言っているのに物質的なペンタクルがひっくり返ってしまいました。

カップ2の虹。天と地は心を通わせています。天の心と地の心があり、そこにつながりができています。カップ2というカードは「天と地のつながりや信頼」としての虹なんだよ、と言われると、それは非常にロマンチックなイメージでスーッと心に入ってきます。

カード同士の関連

天と地の心のつながりがあるのだから、物質的な富は必要ないでしょ、と言っているようです。虹だけ正位置なので、天地のつながりが優先されて富は育てられていない。もしくは大地に染み込みすぎてまだ具体的には実感できない、富の潜在化という逆位置だとも読めます。

他の度数との関連

牡牛座2度で落ちてきた雷がペンタクイーンでした。あのときは正位置でイキイキと落雷してきたのに、今度は地面に落ちたらまた元気なくなった。雷のような瞬間的なエネルギーとしては元気なんだけど、ペンタクルが本来持っている継続性のエネルギーには欠けているようです(自分の発達状態として)。

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ルディアが2度と4度のつながりを言っていて、2度と同じカードが出てくるのも示唆的です。「光の存在との実りあるつながりなのですから、人は天上の力の誇示に圧倒される必要はありません」ともありましたが、もしかするとこのクイーン逆は「天上の力の誇示に圧倒されている」という意味での逆位置でもあるのかもしれません(自分が雷として天から降ってきたくせに・・・)。

みなさんのカード

今日もみなさま、スプレッドへのトライありがとうございます!

牡牛座3度

吉田さんはサビはんカードと一緒にやってくださっています!

さかいめさんのメモにある「ソード5逆=男性性は抑える・・・?」というところについて少し補足しておきます。

これはTAZNが牡羊座14度「男女の近くにとぐろを巻く大蛇」のスプレッドで引いた「男性」ポジションのカードがソード5逆だったことから来ている意味づけです。一般的なカードの意味ではなく「TAZN個人のワークのプロセスの中でこのカードはこういう意味を帯びた」と受け取っていただくのがよいです。

もしさかいめさんが牡羊座14度のスプレッドでカードを引いたら、「男性」のポジションには別のカードが出る可能性が高いでしょう。そのときそのカードには、この一連のワークを通じてさかいめさんにとっては「男性性」の象徴としての意味合いを付加してもいいでしょう(ちなみにTAZNは同じ度数で「女性」ポジションにワンドナイトを引いたので、このワークを通じてTAZNにとっては「ワンドナイト=女性性」という意味も付加されていますが、これはまったく一般的には通用しない読み方です)。

特にこのワークについての一連の記事の「他の度数との関連」という部分については、TAZN個人のプロセスから生まれたカードの意味合いを中心に書かれています。この項目の読み解きは、「カードの意味」という点においてはほぼTAZN個人のためにしか成立せず、他の方には当てはまらないと思ってもらうとよいです。

逆に「他の度数との関連」の項目以外については、「過去に引いたカードがどうあれ、今回のスプレッドに限って言えばこのカードはこう読める」という姿勢で書いているため、カードの意味付けの参考にしてもらうことは可能です。

このワークを続けていくと、あるカードが特定の意味合いを持ち始めるのですが、それは人によってかなり変わってくるはずです。「その人だけの」サビアンシンボルのストーリーと、カードの意味付けができていきます。「このカードはあのときの度数でああいう体験をしていたな」というその人の記憶が積み重なっていくためです。

説明していて思いましたが、これってすごくおもしろいことですよね!

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。このワークについての詳しくはこちら