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牡牛座28度「新しい愛を体験する、更年期を過ぎた女性」 #サビアンシンボルのタロットワーク

更年期とは、女性の閉経を挟んだ前後約10年間のことで、一般的には45〜55歳頃です。このシンボルの女性は更年期を過ぎているので、すでに閉経して老年期に差し掛かった、おおよそ55歳以上の人物となります。

彼女は新しい愛を体験していますが、生物学的には生殖は不可能です。また社会的にも「いい年をして」という目があるかもしれません。しかし彼女はそうした「普通の正解」を打ち破り、再出発を果たします。生物学的、社会一般的な制限に縛られるにはおよばず、彼女はその成熟によって新しい可能性に開かれます。

26度のセレナーデと、27度の老婆が組み合わさったような度数です。工芸品を売っていた老婆がセレナーデを聞き、振り返ると伊達男が熱い視線を送っていたので「私に歌ってたの!?」とビックリしている様子も思い浮かびます。なんだか濃いカップルですが、それは彼らがそれだけ成熟しているから濃いと言えるのかもしれません。

27度で老婆は、個性を主張するより部族社会全体のために働くことで平穏や満足を感じていました。ここではもはや伝統的、社会的役割に縛られることはなくなり、解放されます。

スプレッド

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1.更年期
2.女性
3.新しい愛

更年期は、生物学的限界と「普通の」社会的行動パターンによる制限を示します。しかしそれはもはや「過ぎたもの」です。

女性は、その制限を超えて再出発する能力。新しい可能性に開かれる成熟さ。

新しい愛は、限界を超えて高められた意識と感情と読みます。

リーディング結果

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1.更年期:カップ7逆
2.女性:ソード8
3.新しい愛:女教皇

カップ7逆の更年期、「夢見るな! 現実見ろ! 感受性育てるな!」という生物学的・社会的制限。イマジネーションを広げていろんな夢を見てはいけない、という制限。

ソード8の女性。制限を超えるには、完成されたロジックが必要。どこからツッコまれても「だってそれはこれこれこうだから、この愛は正当です」という論理的な解答ができるから、限界を超えられる。どこからもツッコめないので、頑固さも感じます。

新しい愛は女教皇。処女性を示すカードでもありますから、処女に戻る・・・。目の前にある現実を受け取るだけではない、シャーマニックな受信力でもあります。カップ7的なイマジネーションの力は空想も含まれていましたが、女教皇は真の直観で真実を見抜けるようになります。

女教皇は牡羊座前半に葛藤の対象として何度も登場しましたが、ここに来てついにスムーズな形で現れました。女教皇は大アルカナの2番。2番目のサインである牡牛座での成熟を経て、制限や限界を超えなければたどり着けなかったカードなのかもしれません。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございます!

27度

26度


サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。自分なりの解釈もしています。
このワークについての詳しくはこちら