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牡牛座10度「赤十字の看護師」 #サビアンシンボルのタロットワーク

ルディアによると「すべての人間の思いやりのあるつながり」の度数です。純粋な利他主義と社会全体への奉仕の段階での人間の協力の感覚。キリストの愛(アガペー、真の交友)の基盤の上で、人間は自分の存在の本質、意識、意志の洗練によってさらに高いレベルの経験に到達できます。これは、未来への想像力や信仰を超えて(クリスマスツリーを祝うことを超えて)暗闇の中に入り、苦しんでいる人や奪われた人に命と愛をもたらすことを意味しています。ここでは牡牛座5度「開いた墓の前にいる未亡人」に開かれる新しい可能性がなにか、ついに見ることができます。夫や妻への個人的な愛着は「人類への献身」へとレベルを変えました。

ジョーズンズによると、これは理想的・精神的な面での人間の奉仕の象徴であり、自己実現への道の中で最も偉大なものの強調です。キーワードは「協力状態(ENLISTMENT)」。肯定的な場合、この度数は全ての分断の感覚を失くすことが可能なやりがいある不朽のプロジェクトへの完全な自己献身、否定的な場合は、一時的に重要な地位を得るために表面的な人道主義のふりをすることです。

サビ研でのSUGARさんによると、牡牛座における利他主義とは自己犠牲による献身ではありません。利己主義ができてこそ利他主義ができる。自分が充実しないのに利他しようとするのは牡牛座とは違います。

5度の墓穴の空虚をどのように埋めるのかが、ここまでのシンボルでテーマになっていたようです。看護師はその空虚を献身によって埋めますが、それは9度までの段階で様々な形で豊かさが実現されてきたからこそできるようです。

スプレッド

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1.看護師

人類への献身を示しています。暗闇に入り、苦しんでいる人や奪われた人に命と愛をもたらす、利他主義と社会全体への奉仕として何が行われているのかを読み解きます。

リーディング結果

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1.看護師:ワンドのペイジ逆

逆位置なのでまだ看護師になっていないとも読めます。まだ赤ちゃんだし、献身するよりされる側という印象。あるいは、幼い衝動から人を成長させるために献身や奉仕が行われている。もしくは自分自身が幼い衝動から成長していくために人類へ献身をしている姿だと見ることもできます。献身によって自分のエゴを抑え成長する。

他の度数との関連

牡羊座26度「持てる以上のギフトを持つ人」の持ちきれないほどのギフトとしてワンドペイジ逆は登場していました。

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原始的な欲望や衝動を抑えるためのギフト。この持ちきれないほどのギフトを人にも分け与える、ということで看護師の献身が行われるのかもしれません。もらったものは人に分けよう、という。

気になるのは、その下の持つ人カードであるソード9に看護師の絵が描かれていることです。人物が二人描かれていて「どっちがギフトを持つ人なのか」はいろいろ考えられますが、看護師がギフトを持っているなら、知性を発展させエゴを抑えることで人類に貢献している、と読むこともできます。

みなさんのカード

今日もトライありがとうございます!

牡牛座9度

サビアン研究会では「そのサインの中で足して31になる度数のペア」を鏡像構造として対で考える、という方法を教わっています。一つのサインにおいて、ある度数が示す出来事は2度表現されます。両者は一つのものの異なる表現、鏡写しのような関係です。ナオさんのカードには9度の鏡像22度(9+22=31)に出てくる白い鳩の絵が描かれていることが印象的でした。

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。このワークについての詳しくはこちら