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双子座10度「急降下してみせる飛行機」 #サビアンシンボルのタロットワーク

「してみせる」なので、これはトラブルでの墜落ではなく、パフォーマンスとしてあえてやっている曲芸飛行です。重力へ挑戦するかのように飛行機は急降下します。このままだと本当に墜落するため、あるタイミングで意識的にコントロールし、重力の束縛を振り切って再び高く上昇することが期待されています。より高い領域へ到達するための準備として下降が行われているのです。成功か失敗かはわかりませんが、この結果には取り返しが付きません。これは自然の力へのエキサイティングな挑戦であり、危険を冒して行う遊びです。

9度の矢と「飛行する」という点では共通ですが、矢がまっすぐ飛んで標的を射抜いたら終わりなのに対し、10度では激突の手前で方向転換できる、操作の自由度が手に入っています。コントロールが成功しさえすれば、いつまででも飛び続けることができます。9度で鍛錬されたスキルがここでさらに活かされているのです。

6度の石油、7度の井戸水、8度の労働者と経営陣、と繰り返されてきた上下のエネルギーの動きが10度でも行われています。しかし掘り進めたり汲み上げたり、抑圧と反発だったりしたものは「自分と環境」という関係性だったのに対し、飛行機は上がるのも下がるのも自分です。環境との上へ下へのやりとりによって、自分自身がそこを自由に行き来できる能力が手に入りました。

1度ガラス底ボートで得た驚きを、5度革命的な雑誌は自分で作り出す挑戦をしており、それは一方的な抑圧を反対方向へ押し返すことで行われました。10度では抑圧されるがままの方向へ進むことも、それに逆らって進むことも、どちらの方向だろうと意志を持って行き来できるのだと証明する挑戦があります。こうして飛行機は周囲に向けて驚きの曲芸飛行を披露できるようになったのです。

スプレッド

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1.飛行機

このカードは急降下中の飛行機を表し、危険を冒して遊ぶ優れた能力を示しています。これはあなたが「あえて」やっている挑戦であり、周囲に驚きを与えるためのパフォーマンスです。

下方向に向けて重力が働いている、と見立ててください。飛行機は機首を下に向けて飛び、このあと方向転換して上昇する必要があるため、このカードは地面と激突する直前に「正位置/逆位置を反転させる」ことが期待されている、と見ます。この反転は意識的に自分の操作によって行われるもので、それが成功すれば飛行機はより高い領域へ到達できます。

失敗したら墜落の危険性があるカード、とも読むとよいでしょう。

リーディング結果

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1.飛行機:ワンドクイーン逆

元気なく墜落していくワンドクイーン飛行機。しかし地面の追突の直前、正位置化してテンションと熱意を取り戻しさらなる高みへ到達!

これはあえてやっているので、元気なくなって墜落するんじゃないか、というパフォーマンス。ギリギリで方向転換して元気になる。なんだか浮き沈みが激しい人みたい・・・。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございました! 今日は運命の輪を引く人が多かったようです。

9度

8度


サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。自分なりの解釈もしています。
このワークについての詳しくはこちら