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牡牛座12度「若いカップルがウィンドウショッピングをしている」 #サビアンシンボルのタロットワーク

ルディアによると「若々しい自我が文化の産物に魅了される」度数です。女性は庭の花に水をやりますが、これはそれ自身の開花を喜ぶ心の内向きの関心です。しかしここでは、自我が二極化して「男と女」になったことによる、外への憧れが出てきます。「男」は、社会や世界に直接参加したいと願う自我の部分です。完全に参加するためには、特別な種類の実体化が、衣服、様々な種類の商品、装飾品、作業道具などが必要です。意識は可能性を探り、それは有機的な性質(個人の能力)と社会で成功しようとする野心によって定義されます。個人とその文化の間で相互作用が起こります。自分が見たものや、社会的名声の向上の見通しによって、個人が形成されていく。これは「欲望の社会化の段階」です。

ジョーンズによれば、これは人間の想像力の象徴であり、各個人が自分の選択が希望と一致しているかどうか事前に知ることを可能にしています。人生の可能性についての仮設的な検討の後に行動を起こすこと、そしてその結果として自己認識の潜在的な段階を早めることが要求されています。キーワードは「視覚化」です。肯定的な場合には、この度数には人間の達成と自己実現の高い能力があり、否定的な場合には、自己卑下し、本当に望ましいものは実際には手に入らないものだと考えてしまいます。

サビ研でのSUGARさんによれば、社会が与えてくれる欲望に染まることで、欲望を作る。「あいつが欲しがっているものを自分が持っている」からはじめて価値ができる、再帰的な欲望とその肥大に関わるシンボルです。

ここに登場するカップルの女性の方は、11度「庭の花に水をやる女性」であるようです。女性は自分自身の開花を喜ぶ内向きの関心。男性は社会へ参加し成功したいという外向きの関心と言えそうです。

スプレッド

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1.ショーウィンドウ
2.男
3.女
ショーウィンドウは文化の産物、外への憧れの対象です。男はそれに向けて欲望を社会化させ、その対象と相互作用を起こします。女は自分自身の開花への内向きの関心を持っています。ショーウィンドウに対し、各自がどんなリアクションや関心を持っているかが読み解けそうです。もし牡牛座11度でカードを引いた方は、そのときの女性カードを3に置いてやってみてもいいかもしれません。

リーディング結果

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1.ショーウィンドウ:太陽
2.男:ワンド8
3.女:ペンタクル3逆

外への憧れ、太陽。まさに個人が社会の中で自己実現をし、成功を手にする。ポジションの持つ意味合いがストレートに出たように感じます。

男はワンド8、欲望の対象に向けて意欲を集中させ、そのエネルギーが衰えることがありません。一直線にその成功を追い求めています。

女はペンタ3逆。太陽のショーウィンドウに「そんなもの価値の増幅になるの?」という疑問を呈しているように見えます。その成功に実はあるのか?

太陽が大アルカナなので、これは大きな影響力とスケールを持っています。ワンド8はそれに集中していますが、ペンタ3逆はそれに対して現実的な面で疑問を持っているようにも見えます。そんなスケールのでかい野心持っちゃって、損しないでよね! 男の方はそんな声も聞いていなくて猪突猛進。

みなさんのカード

今日もみなさまトライありがとうございました!

10度

5度

9度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。このワークについての詳しくはこちら