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音楽で「情景」を描写する

こんにちは、たじーんです。

今回は、自分の趣味の1つである「音楽」そして「作曲」について、改めて考えてみました。

幼少期の音楽との出会い

小さい頃から、我が家では姉がピアノを習っており、家で毎日ピアノを弾いていました。

その影響で、自分は物心がついた頃にはピアノの音色を聴くのが当たり前の日常となっていました。これが自分にとっての「音楽との出会い」でした。

自分が保育園児だった当時、ときどき姉に誘われてピアノで遊ばせてもらったりしていましたが、まだまだ「演奏」には程遠いレベルでした。

リコーダーという革命

小学生となり、相変わらずピアノは家でたまにさわる程度だった私に音楽の楽しさを教えてくれたのは「リコーダー」でした。

小学校の音楽の授業で練習する、あのソプラノリコーダー。

あれが、めちゃくちゃ楽しかった。

学校で習う課題曲を吹くだけでなく、それ以外にも自分の好きなアニメの音楽などをそれっぽく吹くのにハマりました。

いま思えば、生まれた頃から家庭内でピアノの音に慣れ親しんでいたおかげか「相対音感」が養われていたのが大きかったような気がします。

完全ではないにしろ、なんとなくメロディをマネして演奏できる。

かっこよく言えば「耳コピ」でいろんな曲をリコーダーで演奏して遊んでいました。

スーパーファミコンで「作曲」に目覚める

その後、スーパーファミコンで発売された「マリオペイント」というソフトの中にある作曲機能をきっかけに、曲作りのおもしろさに目覚めました。

これまでピアノやリコーダーで何となく楽しんでいた「音」を、自分で機械に打ち込めば「作曲」できてしまうということへの衝撃。

その後、同じくスーパーファミコン用ソフトとして発売された「音楽ツクールかなでーる」という作曲ソフトで、さらに曲作りのおもしろさにハマっていきました。

音楽で「感情」を表現する

その後、高校時代にはパソコンと作曲ツール(Rolandのミュージ郎88Proシリーズ)をそろえて、DTM(パソコンを使った作曲)と呼ばれる領域に足を踏み入れていきました。

大学への進学後は、さらに音楽機材も追加で購入して、自分なりにいろんな曲を作るようになっていきました。

この頃になると、曲を作るということに対して「単純に音符を並べて遊ぶ」ではなく「感情や風景を音で表現する」ということに関心が出てきました。

日常生活の中で、楽しいこと、辛いこと、モヤモヤすること・・・いろんな感情が芽生えますが、それらを「音」で表現できたら素敵だなぁと思っていました。

TVドラマや映画、ゲームのBGMなども、自分にとってはその一種。

「風景」に「感情」が加わった、いわゆる「情景描写」といったタイプの音楽を作ることがが、自分にとっての憧れであり目標でした。

社会人になり音楽と疎遠になる

その後、就職して、仕事に追われて、転職して、結婚して、子どもができて・・・

ライフスタイルの変化に伴い「自分の時間」はどんどん減っていきました。
そして、音楽や作曲に対してもめっきり疎遠になっていきました。

仕事以外の時間は常に家事育児に追われる毎日。

子どもと触れ合う時間は幸せだけど、幼少期から親しんできた音楽とすっかり離れた生活は、心の片隅のどこかにぽっかりと穴が空いたような虚しさを抱えたままの状態で続いていきました。

昔作った曲を聴き直す

少し前にMacBook Proを購入してから、気持ちが変わり始めました。

「子育てに追われる毎日でも、自分なりにやりたいことにチャレンジしたい」

そう思うようになり、自分が学生時代に作った曲を久しぶりに聴き直してみました。

すると、当時のいろんな感情が、数十年の時を超えてフラッシュバックしてきました。

たとえば、学生時代に旅行で訪れた「タイのアユタヤ遺跡」をモチーフにして作った曲

▼古の遺跡〜アユタヤの風〜
https://youtu.be/WAimEZDMLg0

4分半ほどのこの曲の「前半」はその世界遺産から感じられた虚無感、「後半」は当時栄えていたアユタヤ王朝が滅び去るまでの壮大な戦いの情景をイメージして、当時旅行から帰国してすぐに作りました。

改めて曲を聴き、当時の自分の旅行の記憶がありありと蘇ってくるのと同時に「また情景を描くような音楽を作りたいなぁ」という想いが湧き上がってきました。

おわりに

感情や景色などの「情景」を描く手段はいろいろとあります。

人によっては文章だったり、絵だったり、歌やダンス、映像、演劇、etc・・・

さまざまな表現により、感情が豊かに動くのは人間ならではの素敵なことだなぁと昔から思っています。

そんな中で、自分はやっぱり音楽が好きだと再認識したこの頃。
これからも限られた時間の中ではあるけれど、少しずついろんな情景を描写していけたらいいなと思いました。

おしまい。


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