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テレワークゆり物語 (76)ハイブリッドは「出社」「在宅」の二択にあらず

ポストコロナは、「ハイブリッドな働き方」が広がると言われている。

コロナ禍で、働く企業が「テレワーク」を実施し、多くの働く人が自宅で仕事をする状況になった。ポストコロナ社会においては、元の出社に戻るのではなく、また完全にテレワークに移行するのではなく、「オフィス出社」と「テレワーク」を組み合わせた『ハイブリッドな働き方』になるだろうということだ。

私も同様に思っている。しかし、週2-3日は「出社」して、所用のある日は「在宅勤務」、といったような働き方を想定して『ハイブリッドな働き方』とするのであれば、それはとても残念である。

理由は、その働き方であれば、日本の働き方は大きくは変わらない。

正確にいうと少しは、変わる。
毎日出社する人が減れば、満員電車は緩和される。
週に数日在宅勤務すれば、地域での消費活動が増える。
所用に応じて在宅勤務できれば、子育て中の社員は助かる。

しかし、国が抱える課題に対しては、大きくは変わらない。
週に何日か出社することが前提であれば、地方に移住するのは難しい。
障がいなどで出社することができない人は、そもそも就業が難しい。
出社がメインだと、在宅勤務の比重が高い人(子育中等)の活躍が難しい。

「出社」と「在宅」ではなく、もっと広い視野で「ポストコロナの働き方」を語りたいものだ。

そこで、「ハイブリッド型な働き方」の意味が「出社」と「在宅勤務」とすること自体が、そもそも間違っているのではないかと考えた。

「ハイブリッド」というと、まず車が頭に浮かぶ。
ガソリン車と電気自動車。それを組み合わせて走るハイブリッドカーだ。
つこのイメージから、私自身「ハイブリッド」というのは、2つの組み合わせだと思っていた。

しかし、調べてみると「ハイブリッド」は、「雑種」「混合」「複数」という意味があるらしい。つまり「2つ」とは限らないということだ。

ポストコロナに目指すべき働き方が「ハイブリッドな働き方」つまり、いろいろな働き方の混合スタイルだとしたら、ハイブリッド型のテレワークは、会社も自宅もサテライトオフィスも、さらには喫茶店も、新幹線も、リゾートホテルもキャンプ場も、どこでもいい。

ということで、田澤由利的には、

ポストコロナの「ハイブリッドな働き方」は、複数の場所を組み合わせて、ひとりひとりがパフォーマンス良く働くこと。それを実現するのが、「テレワーク」である。

という説明で、通していきたいと思う。

田澤のイメージする「ハイブリッドな働き方」

それで世間での取り扱いが変わるわけではないが、なにとごとも「言い出す」ことから始まるのだ。

では、その「ハイブリッドな働き方」は、どのような働き方であるべきか。ホストコロナの働か方についての言及はまだまだ続く。

※冒頭の図は、講演など使っている「ハイブリッドな働き方って二択?」と疑問を呈する図。


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