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テレワークゆり物語 (82) 都会と地方の成人式は参加率が違う?

私には、成人式の振袖姿の写真は無い。
はるか昔の昭和57年。生まれ故郷の奈良県生駒市にも、大学時代に住民票があった東京都杉並区の成人式も参加しなかった。東京はもちろんだが、生駒市の成人式に一緒に行く友人がいなかったらかだ。
中学時代は帰宅部で、友達も少なかった。高校は奈良市内の高校だったので、生駒市出身で仲のいい友人は、ほとんどいなかった。
友達に会えないなら、行ってもしかたない。成人式とは、そんなもんだと思っていた。そんな私が、

成人式って、素晴らしい。

そう感じたのは、2012年北見市で開催された、長女の成人式だ。
20歳になるという記念すべき一年の初めに、保育園・小学校・中学校・高校と、友人という友人が故郷に集まり、久しぶりの出会いに喜び合う。親の私ですら「〇〇ちゃん、大きくなったね~」と感激の連続だ。

なぜ、私のときの成人式とこんなに違うのか。
それは、多くの子どもたちが、北見市で18歳まで暮らし、学んでいたから。もちろん、高校から札幌などに出る子もいる。しかし、少なくとも、義務教育である小学校・中学校は、市内の公立学校にみんなが通う。

良くも悪くも、私立の学校が無いので、選択肢はない。
北見で子育てをすると、いわゆる「お受験」は無縁。勉強ができる子もできない子も、おとなしい子も不良と言われる子も、みんな地元の小学校から中学校へ進学する。これについては賛否はあると思うが、私はそれでよかったと思っている。
「小学校で仲良かった〇〇君がね、中学校のガラス割りまくってた」「△△ちゃんが妊娠したって噂だよ」なんて話を、娘たちは普通にする・・・。
お受験をして私立のお坊ちゃま、お嬢ちゃまが通う一貫校に行くのもいいだろう。しかし、いろんな人の中で、いろんな友達ができ、いろんな視点を知るのは、多様性(ダイバーシティ)という意味でも、大切なことだったかなと、今、ふりかえって思う。

成人式の話に戻そう。そんな、多種多様な友達たちが「成人式」で一同に集う。素晴らしいではないか。
ちなみに長女が出席した2012年の北見市成人式の参加率は、84.5%だった。これは、「地方の成人式」ならではないだろうか。「都会の成人式」では、ここまで集まらないのではないか。

というとで、強引な仮説を証明するために、コロナ前の2019年1月開催の成人式の出席率を調べてみた。とはいえ、発表している自治体は限られているため、私が公式HPから調べることができた自治体のみである。

(コロナ前)2020年1月開催の成人式の出席率

都会か田舎かだけではなく、成人式の企画(浦安市のディズニー開催等)にもよるようだ。ただ、人口の少ない都市のほうが、やはり子どもたちの「つながり」は強く、成人式の出席率は高い傾向にあると思う。

自分の成人式は参加しなかったが、我が娘たちは、北見市の成人式に参加できてよかった。

3人の娘たちは北見市の成人式に出席

ここ2年はコロナ禍のため、中止や延期、オンラインや式典のみが続いてしまっているが、地域の仲間が集う大切な「成人式」。
早く地元でみんなが集える成人式に戻ってほしい。こればかりは、私でさえも「リモートでいいのでは?」とは、まったくもって思わない。

#今年、成人式を迎えた皆様、おめでとうございます。

※冒頭の写真は、長女のときの成人式の様子。「密」そのもの写真は、いまは不思議な感じさえする


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