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#74 アーユルヴェーダ的食事のとり方とは

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

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先週、金、土で行われたトークリレーにお越しいただいた皆様。お忙しい中お時間を割いて頂き、私のお話を聞いてくださってありがとうございます。

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恥ずかしながら、旦那さんと二人で初めてYoutubeデビューしました!音声配信やブログは、顔がでずに私のタイミングで行っている事もあり、やっと慣れてましたが、動画の生配信は、緊張しました。

でも、今回の経験で、新しいオンラインの可能性というか(遅いんですが)これから、いろんな事がオンラインでできるような気がしました。新しい事を取り入れて、さらに発信を続けていきたいと思います。

さて、本日の質問はこちらです。

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と頂きました。今日のテーマは「アーユルヴェーダ的食事のとり方」です。

まず、結論ですが、「食べてすぐ寝る」はアーユルヴェーダでもNG行為です。ドーシャ関係なく、消化不良の原因になります。子供や一部の病気の人を除き、全員対象です。

食べてすぐ寝ると牛になるという諺は、江戸時代、芭蕉の弟子、各務支考(かがみしこう)の句を詠んだものと言われています。食事をした後に、すぐ、横になったり、眠ったりするのは、行儀が悪いので、 その事をいましめた言葉なんだそうです。

昔は、この諺は、子どものしつけに使う事が多かったようです。日本人が長寿の理由は、昔の躾が正しかったというのも理由の一つかもしれませんね。

日中の睡眠はカファを増やす

アーユルヴェーダでは、一部を除いて、日中の睡眠は避けるように、と言われています。

実は、「腹時計」などと言われるように、健康な体は、時間が来たら生理的に動くように設計されているのです。たとえば、11-2時の間に最も消化力が働く時間とされています。そのため、お腹がすくようになってるはずなのです。

本来人間は、日の出とともに活動し、日の’入りとともに体を休めるようにできています。今は、電気があるのが当然となっていますが、明るさだけではなく、太陽と月の存在は見えない力で体に影響を及ぼしています。

そのため、日中の睡眠は、椅子でうとうと、とか、5分ぐらいならいいですが、長時間の昼寝は、体の代謝がわるくなり、それを繰り返すとカファが増える=肥満に繋がることもあります。術後の患者さんや小さなお子様の場合はお医者さんの指示に従ってください。

食べて眠いのは、食べ過ぎかも

食べると眠くなる、は私にもあります。なので気持ちもよくわかります。眠いですよねー。食べた後、眠くなる人は食事の量を少し減らしてみてください。

洗濯機の中にぎゅうぎゅうに押し込まれた汚れ物が食べ物とすると、中にたくさん入っていて回らない、もしくは汚れがとれません。体の血液が、食べ物を消化するために体が浪費しているのです。

日中どうしても寝るなら、胃が空っぽの状態で(早朝など)1時間未満ぐらいなら大丈夫です。しかし悪習慣にならないためには夜寝て朝起きるサイクルをめざしましょう。

質問者さんがいう、「一息つきたい」が椅子に座ってじっとしているだけなら、それは食後に必要な行為です。消化という行為は、消化酵素をだし、胃腸を動かし、胃液から臓器を守る分泌液をだす、という神業を一度に行っています。

ちなみに、もし可能なら食後一息つきたい時には、「正座」がおすすめです。ヨガのポーズ、ヴァジュラアーサナは、背筋をまっすぐにして、足の親指をかさねて正座します。これをする事で消化器官が刺激されます。

普段、消化という行為は、体が意識しなくても勝手に行ってくれるので、食べるというのは口に入れるだけでいいと思うかもしれませんが、違います。

特に、消化に時間のかかるカファ体質の方、消化が弱いヴァータ体質の方などは、消化不良の原因となり肥満や便秘、肩こりやむくみを起こすかもしれません。

健康的な食事のとり方

では、ここからは、どのドーシャでも気を付けたい「食べる事」について一部ですがお伝えします。

1. 集中して、ゆっくり食べる

これは、意外と大人もできていない事です。どうして必要かというと、食べ物に意識が向かないと、体の中で胃が「よし!これからはいってくる食べ物を消化するぞ!」となってくれないのです。

そのため、仕事しながら食事、なんていうサラリーマンは、消化によくありません。食事はきっちりとって、リフレッシュしてから、仕事したほうが能率が上がりますよ。子供さんもテレビを消して食事ができるといいですね。

本来食べ物を食べる前に、「おなかがすいた」と感じるものです。これが、消化力のバロメーターです。嫌でも食べ物を考えてしまいます。食べ物に集中する事で消化力が高まり、いい栄養が作れるのです。

食べる前に料理の音をきいたり、おいしそうな匂いをかぐのも食欲増加にいい事です。

2.食事、液体、空間は 1/2:1/4:1/4 

もう一つ、日本のことわざにもある気を付けたい事は、「腹八分目」です。アーユルヴェーダでは、食べ物と水分の組み合わせについても「50%は固形物、25%は水分、25%は空間」というルールを設けています。

食事中の飲みものは、お白湯、または暖かいスープが理想です。これらも消化を助けるためです。

日本食の「ご飯におかずと味噌汁」はシンプルにバランスが取れているのがわかります。

3. 食事と食事の間は4時間空ける

これは、質問者さんの質問にある、食後について気を付けたい事の一つです。人それぞれ体質や食べ物が違いますが、生理学的に、胃の中の食べ物が消化できるまでに4時間はかかると言うことです。

もちろん食事の量がすくなければ、消化時間は少なくなります。お白湯も、集中するのも、結局は「いかに消化力を最大限に引き出すか」のサポートなんです。

不規則に食べる間食は、胃腸に負担をかけるばかりか、やっと消化したお腹の中にまた食べ物が入るので、臓器が誤作動を起こしやすくなります。例えば、胃酸のですぎとか、便秘とかです。

質問者さんへの回答をまとめると、「アーユルヴェーダでは、食べてすぐ横になると牛になる、は牛にならないけど、病気になる」です。食後の正座をできれば3分、そして昼寝は食べても食べてなくても避ける、です。どうぞ試してみてください。

このブログでは、質問者さんの質問をアーユルヴェーダ的、インド的にお答えします。お返事は100%です。先日、回答が200件を超えました。ありがとうございます。これからもお気軽に質問をお寄せください。

それでは、みなさん、素敵な一日が過ごせますように。




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