#42 ロックダウン49日目 アーユルヴェーダクッキングとは。
おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。
ロックダウンが今週5/16で解除になるという事ですが、この期間約50日。あっという間に季節も春から夏になりました。ロックダウンだからできた事の一つに「SNSでみんなと繋がる」がありました。
私、インド嫁と旦那さん、そして編集の@KanedaAyaka : 出演協力してくれた@Anjali_Masala、企画者@yuri_nkmraのおかげで動画を作る事ができましたー。
もともとはロックダウンで運動不足だった毎日に「何かやろう!」という事で始まったのですが、「動画を撮る」事や、みんなと「SNSで繋がる」という事は私にとっては初めての事で、どんな風になるのかドキドキだったけど「やってよかったー!!」って思えました。
今は、「人と会う事」は物理的に難しいけど、その分、いつもならメールで済ませる事を電話してみたりとか、声を聞きあうって本当に大切だと思ったこのロックダウン。私はこの音声配信の他にも、ツイッター@nomadasia でツイッターもやっていますし、アーユルヴェーダが好きな人は@indoayurvedaをよかったらフォローしてください。
この動画も「こんな事があったね」って10年後ぐらいに振りかえる事ができるようになりたいです。コロナウイルスっていう100年に一回の世界感染がきっかけで起こった新しい出会いは私にとても大切なものです。本当にありがたいです。
はい、では質問箱へ行ってみましょう。
アーユルヴェーダ式の料理本をネットで見つけました。普段のお食事は、やはりアーユルヴェーダ式のものを作って食べていますか?
という質問ですが、このブログと音声配信で解説したいと思っています。
まず、質問者さんへの答えはと言いますと、
私が気を付けているのは、次の3点です。
1. おなかが空いていたら食べる。
2. 調子が悪い時は食べない。
3. 白湯を飲む。
それ以外に難しい事などは特にしていません。
私がどこまで伝えられるのか正直不安ですが、インドには「アーユルヴェーダレシピ」とか、「アーユルヴェーダ料理」なるものは存在しません。
というのも、食べ物とドーシャの関係は非常に重要です。食べ物の延長として薬があります。まずはここから説明しますね。
アーユルヴェーダでは食べ物=薬、薬=食べ物である。
まず、大前提としてお話ししなくてはいけないのが次の3つです。
1. 体質によって「消化の火」の種類が異なるため、自分がどういう体質か知る必要がある。
2. 材料は人間が手を加えてないものが基本
3. 新鮮なものには勝てない
自分の消化力はどのぐらいか知ってる?
1. 体質によって「消化の火」の種類が異なるため、自分がどういう体質か知る必要がある。
まず、どんなに栄養があるものを食べても、食べている人の消化力が弱かったり、消化が弱っている時間帯に食べても栄養にはなりませんよ、という大前提です。
「わかってます」と思ってもらってたら、安心するのですが。
というのも、「食べて治す」を行うためには、食べ物の量、質、時間が大切です。「消化の火」は年齢も関係しますし、体質はもちろん、健康で何も悩みがない方へのアドバイスであれば、6つの味をバランスよくとる、という事ぐらいでしょうか。
問題は、冷え性、ニキビ、肥満、不眠症など社会生活に支障はない体の悩みを持っている方が、食事で解消しようと思うと少し考え方を変えなくてはいけません。
○○が効くからそれを食べる、では西洋医学と一緒
冷え性、関節痛などは、一つ、又は複数で起こる事が多いです。ヴァータ体質の方がよくなりやすい症状です。ヴァータを落ち着かせるためには、1回食事の量を減らして回数を増やしましょう。また、お白湯を飲むようにしてください、反対に生野菜、加熱していないものは避けます。時間を意識しましょう。11-2時の間にお昼はとるようにしてください。
納豆はいいですよ、とかバナナはいいですよ、とか情報番組でやってますよね。私の妹なんかは、テレビで見るとスーパーで買ってきます。心境的にはわかりますが、人間の体はそれぞれ違うので、納豆を食べてもいい人と、そうじゃない人がいるのです。だからアーユルヴェーダは「人を診る」医学なのです。
今から紹介する本は、そういった体質についてもちゃんと書かれているものです。
お二人ともアーユルヴェーダ業界では有名な方です。このタイトルにもあるように、実はアーユルヴェーダの食への考え方はレシピではなく、食事法としてドクターから習います。
著者の水野さんは、インド料理の料理教室もされている方です。もともとは南インドで、料理を学ばれた方で、ヨガリトリートを企画されたりしています。これは和食の本ですが、消化に特に注意して作れられたレシピ本です。
2. 材料は人間が手を加えてないものが基本
世界中で日本食が一番ヘルシーな食事だという事は有名な話ですが、それは室町時代の質素なものだというのはご存じですか?
輸入品や、加工品、保存食品などは、自然の材料を使って「人が作り出した」食品ですので残念ながらアーユルヴェーダ的にはNGです。アーユルヴェーダでは「調理後3時間以内には食べましょう」と言われます。性質が変わってしまうからです。いくら鮮度よく瞬間冷凍したといっても、とれたてにはかなわない、という事です。
凝り性の日本人が作ってしまった食の罠
インドに住んでいると、日本のスーパーに感動します。同じ大きさの野菜、1年を通して売っている果物。これらはみんな生産農家さんの手で統一ルールを作り流通しているものです。
本来自然のものがそんなにキチンと同じ形で生えてくるなんてありえません。でも、それは生産者さんの努力と工夫がされていますが、日本は「やりすぎ」てしまったように思います。自然のものを加熱して食べる。アーユルヴェーダはこれが基本です。
3. 新鮮なものには勝てない
気を付けている、というかインドに移住して物理的に無理になってしまった食生活の変化といえば、
1. 電子レンジをつかわなくなった
2. コンビニ弁当、総菜等を食べなくなった。
3. 冷凍食品、レトルトを食べなくなった
です。おかげ様でインドに来てから健康です。しかし、インドは日本と比べてまだまだ不便な点がたくさんあります。また食事も時間がかかるし、面倒です。そのため、食事をつくってくれるメイドさんがいるぐらいです。しかし、日本はそれを機械が代わりにこなしてくれます。どうやらその辺が、現代日本人に急激に増えた病気と関わりがあるように思うのです。
アーユルヴェーダに興味がある方は、よかったら月一回無料の勉強会をオンラインで行っています。私が学んだ様々なアーユルヴェーダの智慧を、シェアする会です。アーユルヴェーダの事を日頃考えていなくても、こういう機会をつくって思い出してみるというのはいかがでしょう。
今月は5/26(火)インド時間 10:30、日本時間2時 から二部構成で約2時間行います。テーマは「トリドーシャ基本概論」と「免疫を上げるために家でできる事」についてお話しします。こちらのフォームに入力してください。後日ZOOMのURLをお送りします。
アーユルヴェーダ質問箱では、みなさんの悩みにアーユルヴェーダ的に解決をしていき、その中からブログや音声配信で深堀していきます。どうぞお気軽に質問してくださいね。
それでは、みなさん。素敵な一日が過ごせますように。
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