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血液の質をあげるには、まず〇〇をするな。#115

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダやヨガを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

コロナウイルスの原因や、予防について、以前このブログでも取り上げましたが今日はこんな質問を頂きました。

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今日のテーマは、血液の質をあげるには、まず〇〇をするな。です。質問者さんの質問に答えていきます。

アーユルヴェーダにおける「血液」とは

アーユルヴェーダの基本概論に「ダハトゥ」という考え方があります。過去にも何回かダハトゥについて触れた記事があります。

血液は、サプタダハトゥという体の構成の順でいくと、血しょう⇒血液⇒筋肉⇒脂肪⇒骨⇒骨髄⇒精子卵子の順に栄養がいきわたると言われています。

血液にもドーシャの偏りが影響します。血圧が高い、血糖値が高い、ヘモグロビンが足りないなど、これらはドーシャの不具合で説明できます。

血液に関する疾患は、ピッタ異常を疑われます。肌の疾患、充血、胃酸過多、頭痛、げっぷの出すぎ、血便、尿の色、怒りっぽくなる、夜に目が冴えるなどがあります。

血液を浄化する

実は、血液を浄化する治療は、「パンチャカルマ」というアーユルヴェーダの浄化法の一つで、「ラクタモクシャナ」という治療があります。

ラクタは血液、モクシャナは取り除くという意味があります。この治療で使うのは、「蛭(ヒル)」です。

特定の地方でとれる薬用目的で飼育された医療用のヒルです。現在は南インドと特定の研究施設以外で行われます。

虫や血があまり得意でない方はみないでください。↓

ヒルは悪い血液だけを取り除きます。うっ血した部分はどす黒くはれています。これらは血液異常とみなされ、その悪い血だけを浄化します。

インドで献血はできるのか。

インドでは、輸血の技術はあります。デング熱という、蚊のウイルスで発症する病気があります。インドではよくみかける疾患です。

血液中の血小板が減るため、酷い時は輸血が必要になります。血液は常に病院では足りていないので、緊急で必要な場合は親せき・友達が必要です。

幸いそうしたつながりはたくさんあるので、インドでは、一般の第三者に輸血してもらう事はあまりありません。

しかし、日本人は少ないので、たまにデング熱に罹った人のための輸血協力のメッセージが流れてくるほどです。

インド国内の衛生面や、宗教的な考え方(インドはヒンドゥー教、イスラム教、仏教、キリスト教、ジャイナ教など多様)も異なる事も輸血や献血がない理由の一つです。血液=不浄と考える宗教もあります。

アーユルヴェーダの中では、宗教は関係ありません。しかし、アーユルヴェーダを伝え研究し続けてきたのは、ヒンドゥー教の人達です。ヴェーダから始まる学問はヒンドゥー教が強い影響力を持っています。

ヨガ療法でもナディショーダナという呼吸法がありますが、これは脈=血液の浄化という意味です。

脳が呼吸を管理しています。脳に血液が流れる事で体全体のホルモンや代謝が行われます。そのため、血液の状態をよくするためには、呼吸法が効果的です。

血液の質を上げるには、まず〇〇するな。

血液の浄化、と聞くと、こう何か悪い血液がなにかと混ざりあってきれいになる、というイメージをもってしまいます。

しかし、血液は、なにから作られると思いますか?

血しょうです。血しょうは、なにでできているか、というと、水とたんぱく質、脂質、糖質などです。体が作り出す液体です。

これらは、どこから運ばれてくるかというと、「食事」です。

○○するな、は2つあります。

一つは、暴飲暴食するなです。

もう一つは、怒るなです。

血液の質の悪さは、食習慣とストレスが関係する

私達の体はよくできています。

ホメオスタシスといって、生命維持装置のようなものが備わっていて、温度や刺激、外界からのストレスから体を守ろうと働きます。

又、血液そのものは食べ物を消化し、吸収できたもので作られていますので、質のいい消化された栄養素が必要です。

そのため、どんなにいい薬や、食べ物がいいと言われても、「消化力がない体」に質のいい血液は生まれてきません。

特に、お酒の飲みすぎ、食べ過ぎ、これらを繰り返していると、消化器官に負担がかかり、体は非常事態宣言を出し続けている状態です。

これが、ホルモンバランスを崩したり、ホメオスタシスを狂わせる原因になります。

消化がいいと、便も定期的にでます。一定時間にお腹がすきます。これが目安です。

もう一つの「怒るな」は、精神的ストレスで簡単に血液の質は悪くなってしまうからです。

逆にいうと、昔から温厚だった人が、よく怒鳴ったり、人が変わったように怒り出す事があったら血圧や動脈疾患、肝臓を少し疑ってください。

これは、脳の刺激によるホルモンバランスの崩れ、神経異常から来るものです。これでは、血液はうまく体を循環できず、そればかりだけではなく、つまりを起こしたりするかもしれませn。

ストレスで怒りっぽくなっているなら、まずは肉体から。

肉体からストレスが溜まりやすくなっているなら、休息が一番です。

血液をきれいにするには、お白湯が一番効果的です。それぐらい私達には、欠乏しているものよりも、過剰なものが多すぎるのです。

このブログでは、頂いた質問をアーユルヴェーダ的、インド的にお答えしていきます。体の悩み、こころの悩みを古代の智慧で解決しませんか?

お気軽にこちらまでお寄せください。

みんなで、もっと健康に、もっと生きやすくなりましょう。

それでは、素敵な一日がすごせますように。




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