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#58 ニキビをアーユルヴェーダ的に考える

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

今、私は遅ればせながら、インド古典ヨガの師匠からヨガを教えていただいています。アーユルヴェーダを学んでてヨガをやってないの?と驚かれるかもしれませんが、グルジ(師匠)の出会いは必然だと思っています。まだまだヨガは初心者ですが、アーユルヴェーダとの違いを楽しんでいる最中です。

これもまた一生ものの学びだと思っていて、楽しくヨガ哲学やアーユルヴェーダの基本概念を伝え続ける事、が私の天職かなぁと最近感じています。

では、質問にいってみましょう。

最近ニキビに悩んでいます。一つ治ると別の所にまた一つできる、、、を繰り返しています。できる場所は鼻だったり頬だったり顎だったり色々なのですが、ニキビができる場所によって何のバランスが悪いのかわかったりするものでしょうか。例えば、「鼻にできたら消化不良」「頬にできたら寝不足」、、みたいな感じです。

と頂きました。ご質問ありがとうございました。今日のテーマは「ニキビをアーユルヴェーダ的に考える」です。

ニキビをアーユルヴェーダ的に考える

ニキビといっても白ニキビ、黒ニキビ、赤みがあるもの、痛みを生じるもの、背中にできるもの、などなど様々です。「ニキビとは?」というキーワードでネット検索するとそれはもう膨大な情報が出てきます。又薬もそのニキビによって様々出ています。

質問者さんによると、出たり、消えたり、又出たりを繰り返していますね。ニキビの種類やそれに関するお薬は他の専門家の方にお任せするとして、どうして、繰り返しでてくるのか、それはアーユルヴェーダ的に考えると、ドーシャ異常と落ち着きを繰り返しているのでしょう。

ここで、見るべきポイントはニキビだけに固執せず、質問者さんの体の他の部分を見る事です。まずはもともとの体質を理解する事。どのドーシャが異常になりやすいのか。とにかく話はそれからです。

例えば、カファ異常の方のニキビの原因と、ピッタ異常の方の原因、ヴァータ異常のニキビは解決策が異なります。もちろん共通する問題点もあります。

皮膚トラブルは原因は様々

というのも、アーユルヴェーダドクターが診断する際、患者さんがニキビで悩んで来院しても、ニキビだけを見ている事はありません。見診(けんしん)という患者さんの体質や不具合は他の所にも症状が必ずあるからです。

ですから、同じ所にニキビができる、なら質問者さんがいうような特定の疾患と連動する可能性もありますが、一つ消えて、また他の所にできるようなら体全体のバランスの問題です。

ニキビができる原因は
1. 皮脂の過剰分泌 (ピッタ異常)
2. 毛穴のつまり  (カファ異常)
3. アクネ菌など雑菌の繁殖 (ヴァータ異常 又は混合)

がほとんどです。ちなみにピッタ異常のニキビは赤く痒みをおびています。カファ異常のニキビは白いうみのような感じで、もちもち肌の方。ヴァータ異常の方は混合肌で乾燥している所もあるのに、Tゾーンや口の周りにできる傾向があります。※すべてがこれにあてはまるとは限りません。

しかし、1の場合、下痢ぎみ、もしくはつやつやした排便で、歯の色が黄色ぎみ、自黒、などが見られたりします。2. 白いもちもちした肌、おっとり気味、最近太ってきた、など。3は、あまりよく寝れていない、便秘と下痢を繰り返す、やせているなどが見られます。つまり、ニキビ以外の症状をよく観察する事で原因を絞っていきます。

場所よりも大事な事

質問者さんがいうニキビができる場所によって何のバランスが悪いのかわかったりするものでしょうか。という質問については、「いつも同じ所にできる」ならば例えば、おっしゃるように顎の周りは消化不良の可能性が高いです。しかし、都度違う所にできるのならば、まず最初にヴァータ異常を疑ってください。唯一ヴァータだけが「動き」のあるドーシャです。ニキビの場所が動いています。きちんと眠れてますか?規則正しい生活できてますか?水分きちんと取れていますか?冷え性ではないですか?ニキビはこれらが改善されるとすっと引いていきます。

「つまり」を取り除こう

本来皮脂や肌からの老廃物がきちんと滞りなく排出されていれば、ニキビはできません。乾燥が原因でつまる、又は皮脂や過剰分泌でつまる、この2つがニキビの主な原因です。思春期は人生の中でも最も分泌液が多い時期です。そのためニキビができやすい傾向にあるのはそのためだと言われています。しかし、大人になってもできるのはなぜでしょう。老廃物が排出される力が弱いか、老廃物が必要以上に増えているからです。

まずは体を温める習慣をつけましょう。そして消化にいいものを少な目にとる必要があります。食べ物の量が消化力に一致していないので不必要なものが体にたまってしまいます。これが蓄積されて皮膚に現れているのです。

体質によっては、カファを減らしましょう。脂っこいもの、乳製品を控えめに一回の食事量を少し減らしてみましょう。

ニキビができると憂鬱になりませんか?それともイライラしますか?前者ならカファ異常、イライラならピッタ異常を疑いましょう。体質を変えていくのですから、1日2日では治りません。そのかわり食事療法と日常生活を変えるだけで改善する可能性は十分にあります。2週間は意識して変えてみましょう。

気になる方は、漢方などを利用するのも一つの方法です。アーユルヴェーダにもいい薬はありますが、日本で手に入りにくいので。すみません。個人輸入が再開したらまたご紹介します。

その代りといっては何ですが、おすすめの本のリンクはっておきますね。

質問箱では、いろんな質問をアーユルヴェーダ的に考えてお答えしております。ブログで掘り下げてお話しする事もありますのでお気軽に質問してくださいね。

それでは、素敵な週末をお過ごしください。







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