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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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#パッケージ

詰め替え用パッケージに本体の画像を表示する → ◯

洗剤や薬用石鹸など、さまざまな商品で詰め替え用の販売が行われています。詰め替え用のパッケージに商品名だけが表示されていると、よほど強いブランドが構築されていない限り、何の詰め替え品であるかがなかなかイメージできません。 人はいつも使っている製品(容器)の色や形状、ロゴマークや書体によって商品を判別、記憶しているものです。 よって、詰め替え用のパッケージには、上記例のように詰め替え用でない本体製品のイラストや画像をそのまま用いるのが、想起させるには望ましいと感じました。

個数でなくグラム数で表示 → ◯

みんな大好きブルボンのチョコブラウニーですが、内容量に114gとありました。パッケージ外袋に詰める際に、機械でこのグラム数を自動的に入れているのでしょう。 数を数えて詰めているわけではないので、何個入っているかは特定できないのです。ほとんどの場合8個入りだが、ごく稀に7個だったり9個だったりすることがあると言っている訳です。 ある意味、価格据え置きでだんだん大きさが小さくなって、内容量が減ってしまうよりも良心的ではないかと感じました。

無糖かどうかわかりにくい → ×

みんな大好きヨーグルトですが、パッケージで気になっている点があります。自分は無糖のものを買いますが、無糖か加糖かの区別がつきにくいことです。 スーパーの値札は商品名の後に「砂糖不使用」と表記していて、商品パッケージでの無糖か加糖かの区別がつきにくいことを補っています。 低カロリーよりも、砂糖が入っているかどうかのほうが、目立つかたちで強調して欲しいと思います。

日本製を必要以上に強調する → ×

食料品が最も顕著ですが、日用品でもパッケージに日本製を強調するケースが増えているようです。 その方が売れるからでしょうが、他にも購買の際に伝えるべき情報があると感じます。

表示の単位がバラバラ → ×

詰め替え用の洗剤や液体石鹸が増えています。それ自体はエコで良いことですが、購入時に必ず迷うことがあります。 メーカーや製品によって、標準パッケージの◯◯倍と表示してあったり、「大」「特大」などと示してあったりします。販促目的で数量限定で若干の増量をしている場合もあります。 一般的には大容量のほうが安いのですが、特売をしている場合には少量のパッケージを複数買うのがお得の場合もあります。 消費者としては、持ち運びやすくかつできるだけ安いものを選びたいのですが、買い物に来るた

キャップの外し方が図示されている → ◯

ぽん酢の容器本体はペットボトルとして捨てることができますが、注ぎ口は「プラ」のようです。容器本体がびんだった頃からずっとあった問題ですが、注ぎ口のキャップを外すのがとても面倒でした。 分別すべきと考えていても、面倒だからやらない人は多く存在します。しかしたまにしかキャップ外しは行わないので、その時うまく外せても、次にやる際にはコツを忘れてしまうことがほとんどです。 表示されている図でもわかりにくいと思いますが、少なくともパッケージに外し方が図示されているのは良いことだと思

残念ながら書かざるを得ない → ◯

スパゲティのパッケージに使用上の注意がたくさん書かれていますが、最後に「結束テープは食べられません」とあります。 昔の私なら当たり前のことは書くなと×にしていたでしょう。しかし最近は考えが変わってきました。 商品を提供するメーカー側に立ってみると、当たり前と考えられることも注意喚起として書いておく必要があります。これは訴えられるリスクに備えるためでもあるでしょう。多様性を言うならば、この程度でめげていてはならないのです。

何人分かハッキリわかる → ◯

少量の食品パッケージには特に重要だと思いました。中華料理の調味料でもカレーのルーでも、3〜4人分が日本で多く販売されている大きさです。それ以外の少量や大容量のパッケージがわかりにくいと困ることになります。 料理初心者にはパッと見て「何人前」かハッキリわかることが、とても助かります。

開け口が2つある → ×

市販のコーンポタージュスープのパッケージです。開封するための開け口が2つあります。 どちらからでも開けられるので便利そうですが、ついうっかり両方の開け口を開いてしまい、返って不便になってしまいました。 選択肢が多くあるのは、使いこなせる少数の人にとっては良いことですが、そうでない多数にとっては、役に立たない場合も多いのです。

開封しやすい → ◯

パソコンが入っていた段ボールの箱ですが、開けやすい工夫が施されていました。力を入れずに軽く引くだけで開封することができて、ハサミやカッターナイフも必要ありません。 また、内側の箱も同じ要領で透明フィルムを剥がせるようになっていました。 開けやすさはとても重要です。開けにくいパッケージはたとえ中身が良くても、イライラして残念な気持ちになってしまいます。また加齢による筋力の低下で段ボールを開けるのが大変な作業にもなります。 さらに、これらが同じトーンで自然に示されているのは

1人前と表示がある → ◯

食材の分量ならまだしも、レトルトの加工食品ならパッケージの見た目の大きさでわかるだろうという意見が多いと思います。 しかし料理をまったくしない人にとっては「一人分」や「一食分」の目安がわからないので、1人前とわざわざ表示してくれることは、役に立つことなのです。 初心者向けと経験者向けやプロユースでは書くべき項目が異なる例と言えるでしょう。

商品名ですべてを表す → ◯

「ちょっとの油でカラッとおいしい!油少なめ天ぷら粉」という商品名の天ぷら粉を買いました。 これ全部が正式な商品名かどうかわかりませんが、特徴や売りをすべて言い尽くしています。パッケージの袋に触れば粉だとわかるので、油と間違える人はいません。 メーカーのWebサイトを見たところ、「油少なめ天ぷら粉」が商品名のようでした。しかしパッケージのデザインでは敢えて「ちょっとの油で...」を一体化するように狙っています。 ネーミングに広告コピーを合体させてしまう案、どう考えても素晴

事故を防ぐにはやむなし → ◯

冷凍食品のパッケージ裏面の説明書きは、操作のインタラクションや言葉遣いに参考になります。 右側に「やってはいけないこと 危険 袋ごとレンジ不可」と表記されています。絶対にやって欲しくないこと、これをやると火花が出るなど致命的なNG内容を書いている訳です。 細かいことを言えば、駐車禁止マークに否定の意味を持たせているので、不可と書かずに単純に「袋ごとレンジ」だけに駐車禁止マークを重ねれば良いはずですが、そんなことをすれば、「袋ごとレンジ」を実行してしまう人があとを絶ちません

市販薬のパッケージが簡素 → ◯

花粉症の季節になりました。今年はくしゃみをするのも憚られる状況なので、薬を服用しています。 医薬品によっては重厚長大で立派なパッケージのものがあります。しかし箱は捨ててしまうものなので、注意事項がきちんと明記されていれば、簡素なもので十分だと思います。