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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2024年5月の記事一覧

自治体のITシステム共通化の兆し → ◯

政府が全国約1800の地方自治体が使うITシステムを共通化する方針を固めたとのニュースを見かけました。 おそらくごく一部のシステムからスタートすることになるのでしょう。しかしながら、このような発想が生まれ、実現に向かって動き出すことは明るいニュースだと考えます。

大きく表示 → ◯

食品スーパーでの冷凍食品売り場の温度表示です。上記写真では左側に小さく緑色の液晶でショーケース内の温度を表示しているのですが、あくまで従業員の温度チェック用であり、顧客がそこを見ることは滅多にありません。 お客様に見てもらうつもりであれば、あえて巨大で目立つスタイルにする必要があります。あるのかないのかわからないほど小さいものは、伝える手段としては残念ながら価値がありません。 蛇足ですがシャッターのタイミングで20℃に見えますが、-20℃がショーケース内の温度です。機会が

誰が見てもわかる説明 → ◯

郊外の一戸建て住宅の工事中の様子です。「ガス管引込位置」と表記されています。公道の地下に埋設されている本管からこの位置にガス管が引き込まれていることを示しています。 従来だとこのような情報は、工事関係者や職人さんだけがわかる符丁のような用語や記号だったのが、最近では素人が見ても何であるかある程度わかる説明が記載されるようになりました。 いたずらされる危険性はありますが、正確な情報があれば無闇に穴を掘ったり根が大きく広がる植物を植えることも防げます。素直な情報開示に向かう方

洗剤量を測るキャップ目盛りの表示 → ×

家庭用の洗濯機はどこのメーカーでも大体似たような水量の分類(多い・中くらい・少ない・ごく少量など)設定があり、それに応じた洗剤を入れることが求められます。 上記例の場合、洗濯ものの量、多いが48L、中くらいが37L、少ないが27L、ごく少量が16Lとなっています。洗剤でこの水量に対応する洗剤を測るのが、意外に面倒です。目分量で入れるので、多すぎるか少なすぎることが多く、ぴったり計量できたためしがありません。 一番良いのは洗濯機の大きさごとに、メーカーを問わず水量の分類が一

個数でなくグラム数で表示 → ◯

みんな大好きブルボンのチョコブラウニーですが、内容量に114gとありました。パッケージ外袋に詰める際に、機械でこのグラム数を自動的に入れているのでしょう。 数を数えて詰めているわけではないので、何個入っているかは特定できないのです。ほとんどの場合8個入りだが、ごく稀に7個だったり9個だったりすることがあると言っている訳です。 ある意味、価格据え置きでだんだん大きさが小さくなって、内容量が減ってしまうよりも良心的ではないかと感じました。

取り出し口の透明ビニール → ×

「FSCは持続可能な開発目標(SDGs)の目標達成に寄与します」などと謳って、ロゴを掲載するケースをよく見かけるようになりました。それ自体は世界全体の流れでもあり一般的な動きだと思います。 しかしそれより前に、ティッシュ取り出し口のビニール(透明フィルム)をやめるのが先ではないかと感じました。取り出しやすさとコストの両立を図るために、現在の方法より優れたものが見つかっていないのかもしれません。スーパーやドラッグストアで安価に売られているのはビニール(透明フィルム)取り出し口

選択できないなら効果的ではない → ×

最近のニュース番組では、上記のようなレイアウトを頻繁に見かけます。記事やトピックの見出しをリストにして、現在流している動画の見出しがハイライト(上記例だと黄色)されるスタイルです。 もしリストの見出しがボタンになっていて、自由に押すことで選んだ任意の記事の動画を観ることができるのなら、とても良い方式だと思いますが、順番に上から流れるだけなら、効果的なレイアウトではないと感じました。 当たり前の話ですが、テレビ放送は基本的に時間軸によってプログラム内容が固定されていて、あら