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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2023年5月の記事一覧

話題作りには良いかもしれないが → ×

徳島市による「燃やせるごみ」を「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」に名称を変更しますとの表明が一部で話題になっているようです。 ごみ減量化と資源の再利用化のための意識改革とのことですが、本気で継続的に取り組むのであれば、プレスリリースに限ったアナウンスだけでは効果が薄いのではないでしょうか。「燃やせるごみ」用の有料ごみ袋への印刷も含めて、正式名称をすべて置き換えるくらいの腰の据わった対応を取らないと、効果を伴う実効性が乏しいと感じました。 ただし、それをやったとこ

誘導したい気持ちはわかるが必ず×で消される → ×

某銀行のアプリ起動直後の画面です。誘導したい気持ちはわかりますが、アプリ利用者の視点・文脈で考えると、どうしてもその時点では反発しか感じません。 誘導自体が悪ではなく、ボタンを置いても問題はないと思います。問題なのは、そのボタンを押すか×で消すかしか操作を許さないモーダルのウインドウを突然目の前に表示することです。 利用者は残高確認や振込など自分自身の目的があってアプリを起動しているので、その流れの文脈にない怪しげなものが割り込んでくると、拒絶反応を起こしてしまいます。そ

予備の部品に「予備」と書いてある → ◯

手持ちの椅子が壊れてしまったので、安価な普及品を購入しました。ねじ止めのボルトに予備として2個が余分に付いていました。 小さいパーツなので無くしてしまうこともありますし、不良品が混じっていることもあるでしょう。それ以上に、予備の部品には「予備」と書いてあるのが親切で良いと感じました。 何も考えず部品を全部取り出して付けた後、余ってしまい、このボルトはどこにつければ良いのか悩む人もいると思います。

あれば便利な開封用のミシン目 → ×

レトルトのパスタソースの外箱です。最近の食品パッケージでは、開けやすくするためか、開封のためのミシン目が入っているものがあります。 しかしこの指を押し入れるミシン目が浅く不完全だったりすると、写真のようにその線での開封に失敗してしまいます。 あれば便利ですが、失敗が頻発するくらいなら、なくても良いと思います。結局捨てる際、解体するときにはミシン目を手掛かりにしないことが大半ではないでしょうか。