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Culture Centered Design

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2022年1月の記事一覧

タイトルは「道路工事について」で良いのでは → ×

「道路工事しますよ」との案内がポストに投函されていました。道路復旧工事とていねいに表現されていますが、復旧工事かどうかはほぼ一般人には関心がありません。特にタイトルは最も重要なことだけを記載すべきだと思います。道路工事なら騒音がありそうなどの予想はつくので、いつからいつまでなど時間についての具体的情報が欲しいと感じます。 また、「お願い」ならこの期間は通行できませんなどのデメリットがあるように思いますが、工事があるという告知だけで通行止めは無いようです。 よって、今回のケ

ロードコーンは中空だと思ったら… → ×

みんな大好きロードコーンですが、なんと中にコンクリートの塊が入っているものを見つけました。 一般的には黒のゴムシートが重りの役目を果たしていて、風で飛ばないようになっています。しかし今回見かけたものは、半分壊れていましたがコンクリートでピッタリ収まるようになっていました。 設置者の狙いは謎ですが、「ロードコーンは中空で軽いもの」と思い込んでいる人にとっては、コーンが割れておらず中身のコンクリートが隠れていたら危険なケースもあるかも知れません。

悪いアフォーダンスなど無いのだが → ×

アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことであり、本来良いも悪いもありません。むしろ動物である人間が環境との相互作用の中で「勝手に解釈」してしまうものでもあるのでしょう。 水平面があればそこに缶入り飲料やペットボトルなど飲み物を置いてしまうのが人の性です。しかし排水のための管は、そこにゴミを捨てることをアフォードしている訳ではありません。 でも下記のような何かのきっかけがあると、ゴミを突っ込むスペースに変化してしまうのです。 1.

地面に近い位置に表示 → ◯

下り坂の歩道に設置されている注意書きは自転車に乗る人に対して、「歩行者に注意せよ」のメッセージです。よく見ると子ども向け専用でもないのに、地面から30cm〜50cmくらいの位置に設置されています。 おそらく自転車に乗る人の視線が前方下になることから、このような位置になっているものと思われます。乗車姿勢も関係して、自転車でもバイクでも二輪車は特に地表面に近いところに視線が来ると考えられます。 理想はこんな注意書きやポールなどない状態が、歩行者にとっても歩きやすいので良いと思