マガジンのカバー画像

Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2020年6月の記事一覧

フォーカスが線で囲まれている → ◯

フォーカスが当たっている位置は、下の動画のように多少ダサくても太い線の矩形で囲まれているほうが誤解が少なくて良いと思います。 特に画像ボタンの場合には、周りにシャドウがうっすらとかかっている上品なデザイン表現が多いのですが、うっかりしているとフォーカスがあるかないかで見た目の変化がよく分からないケースがあります。 また、視力が弱くなってくると、昔ははっきり区別できたのに、両者が同じに見えてしまうこともあります。 マウスやトラックパッドが使えず、キーボードだけで操作をせざ

付箋の長さを自分で決められる → ◯

このアイデア自体は昔からあって、商品化もされていたようですが、現物を見ると実感が変わる印象があります。 ポストイットの糊が全面についていて、ロール状に巻いてあり、セロハンテープのように自由に引き出して好きな位置で切り取ることができます。表面は普通の紙なので、ボールペンでも鉛筆でも上に文字や絵を書くことができます。 人はその外観から中身を想定してしまう傾向があるので、ホルダーにセットしてあるだけで、中身は付箋なのに、マスキングテープに見えてしまいます。

!の飛び出し方向に注意が向く → ◯

公園の中で木の枝を払ったり、倒木を片付けたりする作業が行われていました。入口付近に「作業中」のカバーをかけたロードコーンが置かれていました。 この「作業中」のカバーの良いところは、黄色の背景に!と書かれた飛び出し部分です。これがあることによって、突起部が矢印がわりになってその先に注意が自然に向くようになっています。 少し離れた場所を指し示して注意を促すには良い方法だと感じました。

松竹梅はわかりにくい → ×

松竹梅は上中下のランクを示すものとしてよく用いられますが、いつもどれが上かわからなくなります。 全体を総称する「ショウチクバイ」という読みと単体パーツの「マツ」「タケ」「ウメ」の読みが違うことが、ひとつの理由ではないでしょうか。頭の中でマッピングするのに時間を要してしまいます。 また、西洋文明にまみれてしまった現代に暮らす人間にとっては、松の持つイメージと梅の持つイメージがゴージャスさにおいて、差がよくわからないというのが本音ではないかと思います。

メールマガジン停止が容易にできる → ◯

ECサイトなどで商品を購入すると、望んでもいないのに大量のお勧めメールマガジンが送信されることが頻繁にあります。これが嫌なのでECサイトを選定する基準が、商品の価格はさておき、メールマガジン攻勢がないところという方も多いと思います。 上記は海外のアクセシビリティ関連サービス企業からのメールですが、メールマガジンや営業メールを停止するためのリンクが必ずメールのフッタに用意されていて、その流れが極めてシンプルです。 Unsubscribe from all communica

重要なご連絡は確かに重要だが → ×

パソコンのオンラインバンキングで、振込を行おうとした時の画面の一部です。様々な理由で必ず利用者に読んでもらわなければならないメッセージがあるのは理解できますが、振込を行うためにこの画面を表示した人にとっては、振込のための入力項目がスクロールしないと出てこないほど下に追いやられるのは望ましくないと思います。 ではどこで表示すれば良いのかは、とても悩ましい問題です。一般論としては共通する内容はオンラインバンキングのトップ画面などに移動し、「振込」だけに関わる内容だけをここに残す

そっけない取扱説明書 → ◯

Zoomなどのオンライン会議には、iPhone付属のイヤホンEarPodsを使っていましたが、長時間イアホンをつけ続けているのが好きではないので、ヘッドセットを購入してみました。 ゲーム用の高価なものではなく、安価な普及品なのでヘッドホンやマイクの音質などはそれなりですが、軽くてホールド感はよく、長く装着していても苦にならないので、重宝しています。 この手の商品だとありがちですが、取扱説明書もペラ1枚のみで、ほとんど文字がありません。可動部分とその向きが示されているだけで

ラベルシールがきれいに剥がせる → ◯

コロナウイルスの影響で、通信販売での商品購入がこれまで以上に増えているようです。 配送される荷物にはラベル印刷された宛名シールが貼り付けられているのが、よく見る光景です。しかしこれまでクッション封筒や段ボールに貼り付けられた宛名住所のシールは、べったりとのり付けされているものでした。シール剥がし液などを使わない限り、きれいにスパッと剥がれるものではありませんでした。 宛先として住所氏名が書かれたクッション封筒や段ボールなどをそのままゴミとして捨てるのは抵抗感がある人も多い

「持ち出し中」という表示 → ×

在宅勤務などでネットショッピングが増えていると聞きます。配送状況をスマートフォンやパソコンで確認できるのは大変便利で、利用されている方も多いのではないでしょうか。 しかし、上記の配送会社の追跡サイトでは、現在の状態の表現が独特であり、利用者の視点から見ると、かなりわかりにくいのです。 現在の状態が「持ち出し中」となっていますが、一般的には「配達中」です。社内用語をできるだけ使わず、用語の表現を吟味してサービスの利用者視点に沿ったものにするだけで、わかりやすくなると考えます

シールが小さすぎる → ×

みなさんもよくご存知の100円ショップ、ダイソーのレジで「クーポンです。」とレシートと共に小さなシールを渡されました。1回の買い物金額が300円以上になると、このキャンペーンシールが1枚配布されるようです。 このシール、1cm x 1.5cm 程度と大変小さくノートパソコンのキーの大きさ程度しかありません。自分は使わないからいいようなものの、釣り銭トレーから受け取る段階で取り損ねる可能性が高いです。もし床に落としてしまったら、見失う恐れも高いでしょう。 紛失を防ぐため、シ