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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2020年2月の記事一覧

労働者へのアナウンスとしてはどうなのか → ×

JR東日本の駅構内でのアナウンスを耳にしました。内容は至極もっともであり、自分自身ではできる範囲ですでに実施していることでもあります。 厚生労働省から新型コロナウイルス感染症対策に関するお願いです。 新型コロナウイルスの感染拡大防止には、車内混雑を緩和することが有効です。このため、お客様におかれましては、テレワークやオフピーク通勤といった取り組みを積極的に行っていただきますようお願い申し上げます。 手洗い、アルコール消毒、咳エチケットは感染症対策の基本です。このためお客様に

回線が切れても復活したら自動で継続してくれる → ◯

今週からオフィスに出勤せず、在宅勤務や近隣のコワーキングスペースなど、リモートでの仕事になっている方もいらっしゃると思います。 環境によっては、インターネットに接続する回線の状態が不安定で切れてしまうことがあります。大容量のファイルをアップロードしている時に切れると、精神的ダメージが大きいものです。 こんな時、最初から再度やり直すのではなく、一度オフラインになっても、回線が復活したら途中の状態から自動的に継続して、何事もなかったかのようにアップロードが完了するのが望ましい

すべての仕事がリモートワークできる訳じゃない → ◯

ここ1週間ほどで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、いわゆるリモートワークの推奨や、それを会社として指示で行うことが急激に増えています。 置かれた状況を考えると、もちろん可能な業務はリモートワークに置き換えれば良いのですが、なんでもかんでもリモートで完結できるものではありません。製造業の生産現場もその一つですし、店舗を持つ販売業も人が現場にいる必要があります。 近未来のイメージとして描かれる販売員のあなたが家に居ながらにしてバーチャルなテレイグジスタンス店員として

入荷未定をはっきり示す → ◯

写真は3週間ほど前のものですが、マスクやアルコール消毒液は依然として品薄が続いています。 棚が空になっているだけだと、店員への問い合わせが続出しますので、大きくはっきりと読める文字サイズで入荷未定を書いておくのは必要な対応です。

Googleの語り口が面白い → ◯

Google利用規約が変更になるようです。トップページ上部にリンクが追加されており、クリックすると、下記の規約変更についての案内文が表示されました。 本規約に含まれる内容 Google は、こうした利用規約はできれば読みたくないというユーザーの心理を理解しています。しかし、ユーザーが Google サービスを利用するうえで期待できること、および Google がユーザーに期待することを、利用規約に明記することは重要です。 日本語ローカライズ版だけなのか、各国とも同じ表現な

延期か中止か混乱する → ×

新型コロナウイルスの影響で、テック系のイベントも延期や中止が相次いでいます。今回はメールのタイトル文とそのリンク先ページに表現の差がある場合の問題について考察してみます。 上記のメールを受け取りました。リンク先のイベント詳細ページでは、延期する旨の説明がありました。 connpassの仕組み上、開催予定日に実施せず変更後の開催日が決まっていない状態(無期限延期)はシステム上ないようなので、「中止」扱いになるようです。 ただし人はそこまで注意深く読まないので、メールを受け

ポケットの裏地に直接書く → ◯

ジーンズに限らず、最近の衣料品の注意事項や選択方法の表示は、タグを縫い付けるのではなく、直接裏地にプリントするものが増えています。 現在のところ、まだタグの縫い付けと併用が多いようですが、あの小さなタグがなくなるとスッキリして良いのではないでしょうか。 他のメリットとしては、文字サイズを大きくできるので、ちゃんと読んでもらえる可能性が高くなることです。タグであれ画面であれ、極小サイズの小さな文字は、ほとんど読まれることはありません。

半角カタカナを使う → ×

先日マットレスを粗大ゴミとして出したのですが、市のゴミ処理情報のウェブサイトで、粗大ゴミ処理の金額を検索できるページがありました。 そこで「シングルベッド マットレス」など思いつくキーワードの組み合わせで検索してみたのですが、出てきませんでした。仕方がないので頭から順番に見ていったら、なんと半角カタカナで「ベッドマット(シングル・セミダブル)足付きタイプを除く」がありました。 そこで後から再度試したところ全角の「ベッド」あるいは「マット」単独で検索すれば、この半角の品目は

新しいセブンイレブンのATM → ◯

2019年後半より導入され、旧機種とリプレースされつつあるセブンイレブンの多機能ATM(セブン銀行ATM+)は、ユーザーインターフェースに関してよく検討され、こなれていると感じる点がありました。 このATMは画面以外の操作(カードの挿入やテンキーの操作など)を必要とする場合に、該当箇所を何らかの方法で示してくれるのです。上記例ではカード挿入口を画面上で示しています。またテンキーでの入力が必要になった場合には、テンキーを明るくハイライトして、そこに目がいくようになっていました

チェックリストはちゃんと使えば効果がある → ◯

返送用封筒ののりしろ面に記入漏れがないかを確認するためのチェックリストが印字されていました。これは正しく使えばうっかりミスでの記入漏れを防ぐ効果があると思います。 しかし残念ながら、真面目にチェックリストを使う人はかなり少ないと思われます。封をする直前に、各々の項目内容を目視で確認をしてから該当項目にひとつひとつチェックを入れないと、意味がありません。でもこの作業が面倒なので、一行づつ確認する人はほとんどいません。確認をせずにチェックをまとめて入れてしまうのがよく見る光景だ

糖質グラム数を表示する → ◯

迷いましたが、販売促進のPOPとして効果があるという点で◯としています。正論を言えば糖質を気にするぐらいなら、三食をしっかり食べて、間食のお菓子など食べなければ良いのが結論ですが、人間なかなかキッパリとそこまで到達できないものです。 「この程度ならいいだろう」と言い訳をするきっかけとしてこの数字が使われている訳です。なんとなく少なそうということがわかれば良いので、具体的数値はほとんど意味を持ちません。 逆に他の食品と比較しやすいカロリー表示は、このような店頭ではおそらく行

IKEAの順路ショートカットは発見しにくい → ×

久しぶりにIKEAを訪れると、延々と順路を歩かせられるのではなく、ショートカットする通路が図示されるようになっていました。 順路をショートカットできる手段を提供すること自体は良いのですが、元々の店舗の動線の設計がそれをさせないことを前提としているので、ショートカットの入り口が見つけにくいのです。 ぼんやり歩いていると、ついうっかり順路を進んでしまいます。

駐車場を共用にしない → ×

駐車場としての路面に段差や区切りはまったくなく、領域を分けるための白線も引かれていません。1つにつながっているように見える駐車場ですが、表示のように中央から2分割して半分がそれぞれのお店専用になっています。 もちろん土地所有や事故があった際の責任問題など事情はあるのでしょうが、車で来店する利用者の立場に立つと、区切りがない広い駐車場の方が望ましいと感じます。 特に駐車が下手なドライバーにとっては、左右が空いているスペースがふんだんにあることが来店のきっかけになったりもしま

文字サイズ設定機能を終了しました → ◯

朝日新聞のウェブサイトに、2020年2月3日で「文字サイズ」設定機能を終了しましたとのアナウンスが表示されていました。 Webブラウザの基本機能として拡大・縮小は搭載されているので、それを用いることで問題はないどころか、ウェブサイトで独自に文字サイズの拡大縮小を設定する機能を持つことは、ほとんど意味のないことになっています。 国や都道府県・市町村などのウェブサイトではまだ、文字サイズ変更ボタンが目立ちますが、今後はこの流れに収束していくのではないでしょうか。