発散の「ってことは」思考

思考には2種類あると感じている。
一つが収束思考、もう一つが発散思考である。

収束思考は、例えば「なぜ、どうして」「どのように」のように5w1h的に整理していく思考である。
この思考傾向が強い人は、コミュニケーションの最中に、「つまり」という言葉で内容を整理することを好む。今ある情報を整理するための論理的な思考である。

発散思考は、連想的に情報を広げていく思考である。例えば、「私は犬を飼っている」という話を相手がしてきた場合、「犬を飼っているってことは、犬が好きなのかな」「ってことは犬の散歩をしたりするのかな」「っことは他の動物も好きなのかな」という風に「ってことは・・・ということかな」と連想を広げていく。

収束思考が得意な人は整理することは得意だが、話を長く続けることができない。
あらかじめ内容が決められたプレゼンなどは得意かもしれないが、臨機応変な対応をしなければならない雑談は苦手だ。自由な発言が求められるブレストなんかも苦手だ。多人数でのどんどん話の内容が移ろいゆく会話は苦手だ。

僕は典型的な収束思考だろうと思う。
普段収束思考しか使っていなかったからだろうか、「ってことは」のフレームワークで思考するよう意識するといままでとは全然違ったコミュニケーションになることに気がついた。今まで使っていなかった脳の部位を使っているような感じだ。

会話が苦手な人にとってのヒントが、発散思考の中にあるのかもしれない。

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